東大寺 三月堂(法華堂)の仏像配置図(内部図)【12月16日特別一般公開集録】

スポンサードリンク

法華堂(三月堂)は「不空羂索観音菩薩のために造られた」という言葉の通り、不空羂索観音菩薩立像を守護するように堂内には18体(不動明王の脇侍2体含む)の仏像が安置されています。(※現在は10体)

また、この法華堂(三月堂)では、毎年12月16日に向かいの開山堂で執り行われる「良弁忌」と同じ日に堂内に安置される「国宝・執金剛神像(秘仏)」が特別一般公開されます。

以下では12月16日の特別一般公開を踏まえた、東大寺法華堂(三月堂)の仏像配置図(内部図)についてご紹介しています。

奈良 東大寺・法華堂(三月堂)「四天王立像」【国宝】

まず、三月堂(法華堂)の内部図のご紹介から・・

通常拝観時の参拝順路

 

三月堂(法華堂)12月16日の拝観順路

上図で示した通り、12月16日は須弥壇の裏側の「国宝・執金剛神像(秘仏)」が特別一般公開されることから、若干、参拝順路が異なります。

基本的に三月堂(法華堂)の参拝順路は反時計回りになっており、平常時は仏像が安置される礼堂への出入口は右端1つだけですが、特別一般公開時はさらに左端の扉も開扉された上、その奥の正堂奥の左右両端の扉も開扉されますので、グルっと1周できるようになります。

平常時
  • 礼堂と正堂の間の出入口の扉:右側のみ開扉
  • 正堂の奥の左右の扉:閉ざされたまま
12月16日
  • 礼堂と正堂の間の出入口の扉:左右両端ともに開扉される
  • 正堂の奥の左右の扉:左右両端ともに開扉される

現在の仏像配置図

現在、法華堂(三月堂)に存在する仏像・一覧(※2019年1月現在)

  • 中央:本尊・不空羂索観音菩薩立像
  • 不空羂索観音の右脇:梵天像
  • 不空羂索観音の左脇:帝釈天像
  • 向かい見て左奥:広目天像
  • 向かい見て右奥:多聞天像
  • 向かい見て手前最左端:増長天像
  • 向かい見て手前左側:金剛力士像(阿形
  • 向かい見て手前右側:金剛力士像(吽形)
  • 向かい見て手前最左端:持国天像
  • 不空羂索観音の後方:執金剛神像(秘仏)




三月堂(法華堂)安置の仏像一覧

その他の三月堂(法華堂)に関しての情報は以下のページを参照してください。

【補足】過去の三月堂(法華堂)仏像配置図

須弥壇の中央台座部分
  • 1番(中央):本尊・不空羂索観音菩薩像
  • 11番:日光菩薩像
  • 12番:月光菩薩像
須弥壇の中央台座下部分
  • 10番:執金剛神像
  • 4番:吽形・金剛力士像
  • 5番:阿形・金剛力士像

右側部分
  • 2番:梵天像
  • 6番:持国天(四天王)
  • 9番:多聞天像(四天王)
  • 14番:弁財天像
  • 16番:不動明王像(脇侍2童子:別に2体あり)
左側
  • 3番:帝釈天像
  • 7番:増長天(四天王)
  • 8番:広目天(四天王)
  • 13番:吉祥天像
  • 15番:地蔵菩薩像

ええっ?!現在は10体しかない?!じゃあ、他の仏像はどこへ??

実は現在の法華堂には上記、10体の仏像しか安置されておらず、残りの仏像はすべて東大寺ミュージアムへ移されて安置されています。

三月堂から東大寺ミュージアムに移管された仏像・一覧

  • 不空羂索観音の右脇:伝・日光菩薩像
  • 不空羂索観音の左脇:伝・月光菩薩像
  • 梵天像の後方:弁財天像
  • 梵天像の手前:二童子不動明王帝釈天像
  • 二童子不動明王帝釈天像の後方:吉祥天像
  • 帝釈天像の手前:地蔵菩薩像

「東大寺ミュージアム」についての詳細は以下の別ページにてご紹介しています。

 関連記事:奈良・東大寺ミュージアムの見所(見どころ)と仏像(国宝)の紹介

奈良・東大寺三月堂の見学所要時間

通常拝観での所要時間

上記の法華堂内部図をご覧になって理解が深まったかと思いますが、法華堂は拝観入口から入って、礼堂で靴を脱いで右端から内陣(正堂)へ入ると、目の前に須弥壇があってまず、金剛力士像(吽)が正面で出迎えてくれます。

その中央に御本尊「不空羂索観音菩薩立像」が安置されていますので、受付から徒歩20秒ほどで須弥壇に到達できます。

よって最短の見学所要時間は約5分。じっくりと拝観するのであれば30分〜1時間くらいです。(人によりけり)

稀に不空羂索観音菩薩立像の前に座り込んで、ボーっとながめている人もいます。このような人は30分〜1時間はかかるでしょう。1日中おるかも

12月16日「特別一般公開日」の混雑具合と見学できる所要時間

三月堂(法華堂)は毎年12月16日に開山堂で執り行われる「良弁忌」と同じ日に、足利義満など稀代の権力者が拝観しに訪れたという「国宝・執金剛神立像」が特別一般公開されます。

この日は通常閉ざされている御本尊「不空羂索観音菩薩立像」の裏側に行くことができます。この裏側の厨子(ずし/豪華な入れ物)の中に上記の秘仏「国宝・執金剛神立像」が安置されています。

さらに、このときは拝観者が増加するため、堂内は込み合います。

すなわち見学所要時間が平常時よりも増えることになりますので、留意が必要です。

  • 12月16日の平均見学所要時間:約20分〜30分

ちなみに目当ての国宝・執金剛神立像の前は大混雑するため、数十人が一度に拝観できるために階段が設置されていますが、この階段に滞在できる時間が限られています。すなわち次から次に拝観者が入場してくるので、執金剛神立像を観れる時間が有限だということです。(時間にして約5分)

5分以上経過すれば、係員の方より「後ろでお待ちの方にお譲りください」などのアナウンスがあります。

三月堂の営業時間(拝観時間)・定休日 ※2018年から適用

  • 4~10月は開門午前7時半、閉門午後17時30分
  • 11~3月は開門午前8時、閉門午後17時
  • 定休日:なし(年中無休)

三月堂のお問い合わせ先

住所:奈良市雑司町406-1(東大寺内)
電話番号:0742-22-5511(東大寺・寺務所)
URL:www.todaiji.or.jp/

スポンサードリンク -Sponsored Link-


当サイトの内容には一部、専門性のある掲載がありますが、これらは信頼できる情報源を複数参照して掲載しているつもりです。 また、閲覧者様に予告なく内容を変更することがありますのでご了承下さい。