奈良の鹿がお辞儀する本当の理由とは?【鹿たちがお辞儀してくるタイミングがあった】

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奈良の鹿がお辞儀する本当の理由とは?【鹿たちがお辞儀してくるタイミングがあった】

奈良公園の鹿たちは本当に「おじぎ」しているの??

ちょっと面白いことがあります。なんと!奈良公園の鹿たちは「お辞儀」してきます。これは事実です。

中には鹿せんべいを持っていなくても、お辞儀してくる鹿もいるほどです。

しかし、鹿せんべいを一旦、手に持てば、ほとんどの鹿は何も言わずにお辞儀してきます。試しに鹿せんべいを鹿の頭上高くに掲げてみてください。

すると、本当にお辞儀してきます。楽しいです。

おそらくこれほど人間に慣れている鹿もそうはいないでしょう。

こちらも少し嬉しくなってスキップしたくなります。ルンルルン♪

しかし、本当に鹿は人間界のお辞儀の意味を理解してお辞儀しているのでしょうか・・

そこでこの疑問にお答えします。

奈良の鹿がお辞儀をする理由

結論から言いますと、ズバリ!奈良の鹿がお辞儀する理由は奈良へ訪れる観光客たちが「お辞儀をしたら鹿せんべいをあげる」ことを教育したためです。

一方、鹿たちの子供も親がお辞儀する様子を見ているので、代々のこの慣習(しぐさ)が受け継がれているわけです。

ただし、注意することは人間たちが認識しているような”お辞儀”ではなく、これは鹿たちにとっては催促するための威嚇行動とも受け取れます。

つまり、「早くワテの唾液まみれの口に鹿せんべいを放り込めよ!」などと、催促しているのです。

鹿が催促するということは、ジラしていることになりますので、特に秋口に発情期を迎えた雄鹿などは角を身体に激しくブツけてきたり、体当たりしてきます。

鹿と接するときはくれぐれも人間の常識を主観にして物事を考えず、鹿の気持ちも汲み取って接することが肝要といえるでしょう。

奈良の鹿がお辞儀するタイミング

では、どのようなタイミングのときに鹿たちはお辞儀してくるのでしょうか。

私が長年、奈良の鹿と接した中で、鹿たちがお辞儀してくるタイミングを下記に示してみます。

1.鹿せんべいを手に持っているとき

2.カバンの中に手を入れたとき

3.ビニール袋を下げて近づいたとき

4.ビニール袋に手を入れたとき

5.何も持っていない状態で手を動かして鹿せんべいをあげるフリをした時

6.ベンチや垣根などに座っているとき

おおむね以上のようなときには注意してください。




肩から下げたカバンやビニール製の買い物袋を持っているときは要注意!

注意しなければならいのが、鹿せんべいを手に持っているとき意外でもお辞儀してくることがあるということです。

その顕著な例が肩から下げたカバン(バッグ)に手を入れたときや、ビニール袋(コンビニ袋やビニールの買い物袋)を持っているときです。

カバンに手を入れたときにお辞儀する理由は、カバンの中から美味しい食べ物が出てくることを知っているからです。おそらく観光客の中に人間の食べ物をあげている人がいるハズです。

特に東大寺南大門前の通りには観光バス駐車場があり、その観光バスから出てくる観光客にモノを売るために駐車場に脇には売店や食べ物を売るお店が並んでいます。

これらのお店で食べ物を買った観光客が、お辞儀しながらスリ寄ってくる鹿たちを珍しがって食べ物を分け与えていることが想像につきます。

鹿はビニール袋の音に敏感に反応する!

特に鹿がビニール袋に反応する理由は「ビニール袋の音」です。自身が行ってきた独自の研究の結果、ビニール袋の「カサカサカサ・・」という音にはとくに敏感です。耳がピクっと動きます。そしてビニール袋めがけてゆっくりと突進してきます。

ちなみにこのときのビニール袋の中には、正倉院展で買った食べ物ではない「雑貨が入っていたビニール袋」でした。それでもビニール袋の中に顔をウズめてきやがりました。

その後、袋の中に食べ物がないことを知り、諦めた様子でしたが、それでも中に入っていたクリアファイルが少しかじられました。

これから正倉院展へ行かれる方でモノを買われた方は充分にご注意ください。

奈良公園内で座るときも最大の注意

奈良公園の鹿たちは、人間が座っているときは食べ物を食べることをよく知っています。

したがって座りながらカバンに手を入れてモゾモゾとするだけで鹿が寄ってくることがあります。ただし、この場合はお辞儀もせずに、そのままカバンめがけて突進してきます。そしてカバンの中に顔をウズめてきやがります。

以上のことから、鹿のモゾモゾを警戒するのであれば、腰を降ろすときにできるだけ鹿たちが近くにいないのを確認してから休憩するようにしましょう。

お辞儀してくる鹿の性格には要注意!

奈良の鹿愛護会の調査によれば、気が強く気性の荒い鹿ほどお辞儀をしてくる傾向あることが明らかにされています。

さらに執拗に近寄ってくる鹿(逃げても長距離に渡って追従してくる鹿)も気が強く気性の荒い鹿の特徴のようです。

確かにJRAの競走馬を例にとってみても、気性の荒い・大人しいは産まれながらの天性のものであり、気性が災いしてレースに強い馬、弱い馬がいるのも事実です。

だとすれば同じ動物である鹿にも充分当てハマることであり、「気性の荒い鹿ほどお辞儀してくる」というのもあながち間違いではないということになります。

お辞儀する鹿は奈良の鹿の特徴

日本全国、いや、おそらく世界中どこを探しても、このようなお辞儀する鹿は日本の奈良公園の鹿だけです。ただ、昨今、外国人観光客の来日が増加している背景もあり、奈良へ観光に訪れた外国人観光客が、日本でもう1カ所、野生の鹿が身近に見られる場所である広島県・宮島にも観光に訪れ、宮島の一部の鹿の中にはお辞儀する鹿もいるようです。

このことから鹿は物覚えが良いことが分かりますが、あくまでもエサ、つまり鹿せんべいや食べ物がある前提でのことになります。

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