「なら燈花会」の意味や由来とは?

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まず、「なら燈花会」の”燈花会”は「とうかえ」と読みます。

なら燈花会は1999年に始まった、奈良を夏告げる人気イベントです。

イベントの開始当初のロウソクの数は1万本程度でしたが、その後年々増加し、現在では奈良市中心部の複数の会場に、1日あたり合計2万本以上のロウソクに火がともります。

当初、カップの色は白のみでしたが、近年では赤色などの「色付きのカップ」を使った演出も行われています。




”燈花会”の意味や由来

「燈花会」の名前は、灯心の先にできる花の形をしたろうの塊「燈花」が、仏教では縁起物とされていることに由来しています。ちなみにこの「燈花」は別名で「丁子頭(ちょうじがしら)」とも呼ばれています。

「丁子頭」に関しては、ロウソクの灯心の燃えカスが「丁子頭の実」のように黒く固まって、ロウが溶けた油の中に入ると蓄財のご利益をたまわることができると云われています。

ちなみに「灯心」とは、「ロウソクの先のヒモ」のことです。この灯心に火を付けると通常は花のツボミの形に燃焼しますが、たまに火がボワっと燃え広がって燃焼することがあり、このときに高い確率で花の形をした燃えカスの塊ができることがあります。この現象が「燈花」と呼ばれ、仏教では大変、縁起の良いものとされています。

そして、闇夜を照らす2万基もの燈篭を通して、たくさんの人々が寄り集まり、たくさんの人と出会う機会を得ることができるとして、”会”を付して「燈花会」としています。

なら燈花会に訪れる方それぞれの願いを、世界遺産の寺社の神仏に届けてくれるような、優しくゆらめくロウソクの灯りが、古都の夜を幻想的な雰囲気に染め上げています。

点灯されるロウソクの数

1日当たり約2万本

ロウソクは当然、火を灯せば減っていきますので、1日で使い切って翌日もまた約2万ものロウソクを設置することになります。

これらはすべて地元民をメインとしたボランティアの手によって行われています。

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