【2022年】第74回の奈良正倉院展の開催日程(期間)
令和4年(2022)10月29日(土)~11月14日(月)
※会期中無休
【補足】令和3年度の開催日程
令和3年(2021)10月30日(土)~11月15日(月)
平成31年の開催日程
2019年度(平成31年)は天皇陛下御即位記念により期間が延長され20日間開催でした。(通常は概ね14日間開催)
開催時間
午前9時~午後6時
※金曜日、土曜日、日曜日、祝日(11月3日)は午後8時まで
※入館は閉館の60分前まで
※変更の可能性あり
開催場所
奈良国立博物館(奈良公園内)の「東新館・西新館」
休館日
会期中無休
入館に際しての注意点
・セキュリティ対策強化及び混雑緩和のため「45cm×35cm×20cm」よりも大きな荷物は持ち込みは禁止
・館内はキャリーバッグは大きさ関係なく持ち込み禁止
・館内は帽子は脱帽(すべての方の視界を良好にするため)
※手荷物は当館の外の設営されたテントの中の無料のコインロッカーおよび手荷物預かり所(運営時間8:00~18:00、開館延長日は20:00まで)が利用できます。
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正倉院展の開催期間が「2週間前後」に限定される理由
正倉院展の宝物群は、東大寺「大仏殿」の付近にある「正倉院」や「正倉院の西宝庫・東宝庫」で保管されているお宝の一部です。
現在の正倉院は宮内庁の所管にあり、通常、実際に見ることはできるものの、中に入ることはおろか近寄って建物を見学することもできません。
しかし、正倉院は建物が古く、「建物自体」や「中で保管されている一部の宝物」の完璧に近い保存状態を保つためには、建物外の新鮮な空気を約2ヶ月もの間、取り込む必要が出てきます。
その新鮮な空気を取り込む期間に適した季節が、毎年、秋口の正倉院展の時期と言うことになります。
つまり、正倉院展の時期は同時に「正倉院の建物も外の空気を取り入れる時期」でもあり、世間一般で俗に言う「虫干し」の期間と言うことになります。(ただし、現今に到っては正倉院内部には唐櫃(からびつ)しか置かれていないと云われる)
それ故、正倉院展も2週間前後と言う厳密な期間が設定されています。
【補足】正倉院展が延長できない理由
正倉院展の期間はわずか2週間前後ですが、お宝の移動や展示に際しての入念なチェック期間などを入れると「倍以上の期間と時間を要する」ため、必然的に正倉院展も短い期間に限定されてしまいます。
「正倉院(西宝庫・東宝庫)⇒奈良国立博物館⇒正倉院(西宝庫・東宝庫)」という、近距離ながら非常に神経を遣う移動です。
なにせ正倉院のお宝は「絶対に落とせない、キズ1つ付けてはならない代物」であり、さらにお宝自体の材質も年代を経て劣化していますので、移動・展示する際も「照明具合」、「空気の成分」、「温度」など徹底的な管理と、慎重に慎重を重ねた作業が必要になります。
そのため、移動やチェックに関しても簡単にはいかず、必要以上に時間がかかるのです。
正倉院展の出品される宝物(展示物)が例年、入れ替わる理由
正倉院展に出陳(出品)される宝物は例年、異なります。
例年、異なる理由は正倉院展の裏側では博物館の方々が毎日、正倉院・約9000点もの宝物の修復作業を行っています。
すべての宝物の修復が完成するまでには、100年以上はかかると言われているほどの壮大で途方もない修復作業です!
そして、修復が完了した宝物が展示される候補となりますので、毎回、展示内容が変わるのです。
また、これらの出展するお宝は「宮内庁正倉院事務所」が選定していますが、基本的に1回出展したお宝は「10年間は出展しない」と言った暗黙の内の決まり事があるようです。
9000点の宝物群の中には「18年ぶりに出品される」といったお宝もあり、生きている内にお目にかかることが困難な宝物もあります。
ご興味のある方は是非、毎年、正倉院展に足を運んでみてください。
なお、会期中の宝物に関しての一覧や説明が記載された「展覧会図録」は、館内の「地下ミュージアム」や「西新館1階会場内」にて販売しています。
- 「展覧会図録」の値段:1200円
正倉院・宝物の展示品出品点数(2022年)
北倉9点、中倉26点、南倉21点、聖語蔵3点、合計:59点
※うち8件は初出陳
【参考】正倉院展の出品宝物数
2016年
北倉9点、中倉22点、南倉29点、聖語蔵3点、合計:63点
2017年
北倉10点、中倉25点、南倉20点、聖語蔵3点、合計:58点
2018年
北倉10点、中倉16点、南倉27点、聖語蔵3点、合計:56点
※うち10点は初出品
2019年(令和元年)(第71回)
北倉14点、中倉8点、南倉17点、聖語蔵2点、合計:41点
※うち4点は初出品
2020年(令和2年)(第72回)
北倉14点、中倉8点、南倉17点、聖語蔵2点、合計:41点
※うち4点は初出品
2021年(令和3年)(第73回)
北倉9点、中倉29点、南倉14点、聖語蔵3点、合計:55点
2022年(令和4年)(第74回)
北倉9点、中倉26点、南倉21点、聖語蔵3点、合計:59点
※うち8件は初出陳
正倉院展が開催されるに至った経緯
奈良・東大寺「正倉院展」は、例年、秋の10月下旬から約14日〜20日間前後の日程で開催されています。
第1回は1946年(昭和21年)の10月に開催され、この時は22日間の日程で約15万人の観覧客を動員しています。
以来、現在に至っては開催毎に「1日約10000人」、開催期間中の総入場者数は「約20万人」を誇る、日本における秋の一大イベントとなっています。
そもそも、正倉院の起源とは聖武天皇が崩御された後、妻であった光明皇后が夫・聖武天皇ゆかりの品々を東大寺へ奉納したことに始まります。
心から愛した夫の品々を手元に置いておくのは、夫との楽しい過去を思い出してしまい、とても平常心で生きていられないとの思いから東大寺の境内に正倉院を建立し、聖武天皇ゆかりの品々を収納することで、奈良の大仏さん・盧遮那仏(るしゃなぶつ)へ奉納しています。
それ以後、正倉院の品々は世に出ることはありませんでしたが、明治初頭に執り行われた政府の調査と修理によって聖武天皇ゆかりの品々、つまりは天平時代の美しい美術工芸品が世に知れ渡っていくことになります。
そして、公開を望む世論の声も高まり、こうして正倉院の宝物が例年、秋に一般公開されることになっています。
これこそが今日まで続く「奈良 正倉院展」と言うことになります。
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