東大寺を含む奈良公園は「日本さくら名所100選」の一角!
東大寺を含む奈良公園は「日本さくら名所100選」にも選ばれた県内屈指の桜の名所であり、人気のお花見スポットです。
世界遺産に登録されている寺社建築の数々とたくさんの鹿たち、そして様々な種類の桜を一緒に楽しめる春の奈良公園に、あなたも出かけてみませんか?
【2022年】奈良公園の桜の開花・満開・見ごろ時期はいつ?
開花時期
- ヒガンザクラ:3月20日頃
- ソメイヨシノ・ヤマザクラ:3月29日頃
- ナラノココノエザクラ:4月2日頃
- ナラヤエザクラ:4月20日頃
満開日
- ヒガンザクラ:3月27日頃
- ソメイヨシノ・ヤマザクラ:4月5日頃
- ナラノココノエザクラ:4月10日頃
- ナラノヤエザクラ:4月27日頃
全体的な見ごろ
- 3月下旬~4月中旬
これらの桜の種類を見れば分かるように、東大寺・奈良公園の敷地内には早咲きの代表格「彼岸桜」や遅咲きの代表格「八重桜」などの桜を混在させて植樹していることもあり、わりとロ〜ングな期間、花見が楽しめることになりゅ。
🌸奈良全体の平均的な開花日と満開日🌸
- 平年:3月28日🌸
- 平年:4月4日🌸
※いずれも平年の様子を参考にまとめたもので、開花や満開の時期は年により前後する※
※桜は一度咲き始めると急激に開花が促進されて急激に満開になるケースもある※
ソメイヨシノは毎年4月初め頃に満開となり、その後1週間程度見ごろが続きます。
4月下旬から5月上旬にかけては、若草山山麓などに多い「ナラノヤエザクラ」が見ごろとなります。
その年の気候により、桜の開花・満開時期や見ごろ期間は数日程度前後します。
また、同じ品種の桜でも、場所によって、あるいは木によって、開花時期や進み具合が異なる場合もあります。
桜の開花予想・開花状況などの最新情報は、インターネットなどでこまめにチェックしてみてください!
🌸2022年・奈良の開花宣言🌸
- 3月25日:開花
- 3月29日:満開予定
2022年の奈良は、開花宣言が3月25日に気象庁から発出されましたので、これにより3月25日から約1週間後がサクラの満開となりますが、あくまでも予想。
2022年度は気象庁より3月30日に満開になることが予想されてい‥‥‥申す。マンキュァっ(”満開”を表現)
ただし、東大寺へ確認したところ、3月26日12時時点で咲き始めということ。
そこで以後の満開に至るまでの経過としては‥、早咲きの桜以外は2分か3分咲きが28日、5分咲きが30日、7分咲きが3月31日(末日)か翌4月1日(ウソこきまくれる日)、そして、満開日が4月2日か3日頃と予想されまする。(あくまでも天候次第。日光の照射時間が長ければ満開は早まる)
🌸【補足】2021年・奈良の開花宣言🌸
- 3月21日:開花
- 3月30日:満開予定
奈良公園の桜の種類と本数
桜の種類
- ヒガンザクラ(彼岸桜)
- ヤマザクラ(山桜)
- ソメイヨシノ(染井吉野)
- シダレザクラ(枝垂れ桜)
- ナラノココノエザクラ(奈良九重桜)
- ナラノヤエザクラ(奈良八重桜) ほか
桜の本数
- 合計約1700本
「ナラノヤエザクラ」と「ナラノココノエザクラ」
ナラノヤエザクラ(奈良八重桜)
ナラノヤエザクラは、「奈良にある八重桜」という意味ではなく、八重桜の中のれっきとした一品種です。
奈良県の県花、奈良市の市花になっており、奈良公園内ではソメイヨシノ約200本に対し、なんと約800本が植えられています。
花は他のヤエザクラに比べて小ぶりですが、花びらの数は多いもので約80枚もあるそうです。
奈良公園内では東塔跡や、奈良県庁東側など至る所で見られ、東大寺内では、大仏殿西手前、戒壇院、転害門、三月堂付近などにあります。
※かつて、東大寺知足院のナラノヤエザクラが国の天然記念物に指定されていましたが、2009年(平成21年)に強風で倒れて枯れてしまっており、現在は同じ場所に別のナラノヤエザクラが植樹されています。
ナラノココノエザクラ(奈良九重桜)
ナラノココノエザクラは、ナラノヤエザクラに似た花ですが、より早く咲きます。
奈良公園では、東塔跡の鏡池側や、みどりい池付近、奈良県庁東側などで見られます。
ナラノヤエザクラとナラノココノエザクラはよく似ていますが、開花時期が異なる以外にもいくつかのわかりやすい違いがあります。
まず、「ヤエ」の方はガクが5枚、「ココノエ」の方はガクが10枚という特徴があります。
また、どちらも花と同時に葉が出ますが、「ヤエ」の葉は黄緑色なのに対し、「ココノエ」の葉は赤っぽい色をしているという違いもあります。
奈良公園では、ナラノヤエザクラに「八」の番号札または白いリボン、ナラノココノエザクラに「九」の番号札か青いリボンが付いていることが多くなっています。
開花時期がずれるので見分ける必要はあまりないかもしれませんが、迷ったら幹に付いた札やリボンを見てみてくださいね。
東大寺境内の桜(お花見)おすすめスポット5選!
東大寺境内ではあちらこちらで桜が見られますが、中でも注目すべきおすすめスポットをご紹介します!
大仏殿前
鏡池越しに大仏殿を見れば、天候次第では水面に映った「逆さ大仏殿」が見られます。
春には、ソメイヨシノやシダレザクラの花が華やかさを加えてくれますよ。
また、大仏殿に向かって左手前(鏡池の反対側)にはナラノヤエザクラの立派な木があります。
大仏殿裏側にも注目!
時間があれば、大仏殿の後ろ側にも回ってみて下さい。
講堂跡からは、満開の桜の向こうに大仏殿の後ろ姿を拝める絶景が望めます。
大仏殿のすぐ裏のたくさんの桜と大仏殿を見上げながら、二月堂の裏参道へ入るのもおすすめです。
東大寺東塔跡(東塔院跡)
東大寺境内でボリューム満点の桜を愛でるなら、鏡池から手向山八幡宮へ向かう途中にある「東塔跡」がおすすめです。
満開のソメイヨシノはさることながら、少し遅れて見ごろを迎える「ナラノココノエザクラ」も見事です。
二月堂
二月堂に上って、大仏殿と奈良の街並みを見下ろすと、東大寺、さらには奈良公園の桜も一望できます。
奈良には山はあれど高い建物はありませんので、桜を見下ろす位置に徒歩で行けるこの場所は貴重です。
指図堂前
普段はあまり注目されないかもしれませんが、大仏殿の西側(左側)にある指図堂前は、春は桜、秋は紅葉のおすすめスポットです。
東大寺勧進所
深い朱色が印象深い勧進所の門は、普段は柵がありくぐることはできませんが、手前から中のしだれ桜を見ることはできます。
なお、毎年4月12日にも行われていた勧進所内の公慶堂の特別公開は、2019年より10月5日のみとなります。
正倉院南側
正倉院の南側には、一際目を引く立派なシダレザクラ(しだれ桜)があります。
その伸びた枝の形がおかっぱ頭のようなので、通称「おかっぱ桜」と呼ばれる桜です。
東大寺に参拝しても、ここまで足を延ばす人は少ないので、穴場のお花見スポットと言えます!
鹿は桜を食べる?
奈良公園では、散った桜の花を熱心に食べている鹿たちに出会います。
中には、背伸びをして、まだ枝に付いている花を取ろうとしている鹿もいます。
ところで、このおかっぱ桜のように、奈良公園内の多くの木には、下の方に花や葉がありません。
それは、鹿たちが花や葉を食べてしまうためです。
鹿が届く位置の上限を「ディア・ライン(deer line)」と呼び、その高さ以下の場所には枝葉が付かなくなるのだそうです。
どうせ食べられてしまうので、花壇なども作りません。
ディア・ラインは、大体、地上から2mほどの高さで、その位置以下が青々と茂っている植物があれば、それはつまり、シカが嫌って食べないもの、ということになります。
奈良公園の桜(お花見)おすすめスポット
奈良公園は広大で、各所に桜が咲きます。
桜の種類も雰囲気も様々で、それぞれに良さがあるのですが、たくさんありすぎてご紹介しきれませんので、以下では、東大寺を参拝してからのお花見散歩にぴったりの、東大寺から近い桜の名所を厳選してご紹介します。
奈良県のホームページでは、約20か所のお花見スポットが一目でわかる「奈良公園桜マップ」を公開していますので、こちらの参考になさってください。
春日野園地
春日野園地は、遠くに東大寺大仏殿の屋根を望む広大な広場です。
春は花見、秋紅葉狩りの名物スポットで、多くの観光客や地元の人がピクニックに訪れます。
ソメイヨシノの他、濃いピンク色が特徴の「紅豊」「八重紅枝垂」など様々な桜が見られます。
東大寺からのアクセス
- 徒歩約4分
浮見堂
鷺池を取り囲むように咲く桜と、池に浮かぶ浮見堂の眺めは、奈良公園の春を象徴するような幻想的で美しい景色で、毎年多くの観光客や写真愛好家が訪れます。
ソメイヨシノの他、やや早く咲くヒガンザクラ(彼岸桜)も見られます。
風のない晴れた日に行ければ、青い空と桜、浮見堂が水面に映り込む光景が楽しめます!
ボートに乗って水面からお花見や浮見堂を見上げるのもおすすめですよ!
- 手漕ぎボートの料金:30分900円
東大寺からのアクセス
- 南大門から徒歩約9分
氷室神社
氷室神社の鳥居の内側、県指定文化財の四脚門の横には、樹齢推定100年というしだれ桜の古木があります。
毎年、3月20日頃、奈良でもっとも早く花を咲かせるということで、「奈良一番桜」とも呼ばれています。
しだれ桜の開花情報は、氷室神社の公式ホームページで確認できます。
氷室神社の拝観時間
- 4月~10月:6時~18時
- 11月~3月:6時30分~17時30分
氷室神社の拝観料
- 無料
氷室神社のアクセス情報
- 東大寺南大門からのアクセス:徒歩約5分
- 最寄り駅からのアクセス:
近鉄奈良駅から徒歩約15分
奈良交通市内循環バス「氷室神社・国立博物館前」バス停から徒歩すぐ
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茶山園地
茶山園地(ちゃやまえんち)は、若草山の山麓へ続く場所にある広場です。
ソメイヨシノが満開を迎え、散り始める4月上旬以降、ナラノココノエザクラやナラノヤエザクラの「桜の園」となり、華やかなソメイヨシノとは一味違った花見が楽しめます。
ナラノヤエザクラは5月に入った頃に満開となることが多いので、「今年は花見のタイミングを逃した!」というあなたも諦めないで、ぜひ足を運んでみてくださいね。
東大寺からのアクセス
- 南大門から徒歩約8分
奈良公園の桜(お花見)の混雑情報・混雑回避策
奈良公園の敷地は広大ですし、随所にお花見スポットがあるので、どこかがどんでもなく混雑するということはありません。
浮見堂など、特定の人気フォトスポットも、少々待てばよい場所を確保できるでしょう。
要注意なのは周辺道路です。
奈良公園周辺の主要な道路(国道369号線・国道169号線)は大変混雑し、特に夕方になると公園から帰る車で渋滞します。
また、三条通は日祝日の日中、歩行者天国になりますので、お車の方はルート選びに、徒歩の方は混雑に、どうぞご注意ください。
奈良公園は普段からたくさんの観光客が訪れ、賑やかな場所ですが、特に桜の季節は混雑しやすくなりますので、できる限り、公共交通機関でお出かけされることをおすすめします!
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奈良公園内の移動手段「市バス・レンタサイクル・人力車」
近鉄奈良駅、JR奈良駅から奈良公園までや、奈良公園内の移動には、徒歩の他、市バスを使うのが一般的です。
市バスには、周辺の観光地を巡るための便利でお得なチケットもありますので、ぜひ活用してください。
また、レンタサイクルや人力車もおすすめです。
奈良公園付近では、観光シーズンに訪れる観光客数に対して駐車場が十分ではなく、お花見シーズンに自家用車で目的地に近づくのは大変です。
とはいえ、見どころが点在しているため、すべて徒歩で回るのは体力的にも時間的にも厳しい・・
という場合に重宝するのが、近鉄奈良駅、JR奈良駅の周辺や、公園内にあるレンタサイクル・シェアサイクルです。
古都・奈良らしく、ちょっぴり優雅なお花見をしたいなら、人力車も良いですよ。
奈良公園の桜(お花見)「ライトアップはある?」
奈良公園では、桜に焦点を当てたライトアップは行われていません。
ただ、歴史的建造物のライトアップが通年で行われています。
このうち、浮見堂は桜の名所ですので、夜桜見物におすすめです。
また、興福寺五重塔と猿沢池もライトアップされますので、猿沢池のほとりのを見ながら周辺を散歩して見るのも良いでしょう。
奈良公園のトイレはどこ?
1日かけてゆっくりとお花見散歩を楽しみたいあなたも安心です!
東大寺境内や奈良公園には、複数の公衆トイレが設置されています。
東大寺境内とその周辺では、例えば以下のような場所に公衆トイレがあります。
- 東大寺大仏殿西側
- 東大寺二月堂裏
- 東大寺三月堂石段下
- 東大寺東塔跡
- 春日大社参道
- 春日野園地
- 転害門前駐車場
ほとんどの公衆トイレに、身障者用(多目的)トイレもありますよ。
奈良公園の公衆トイレの場所がわかる地図は、コチラからダウンロードできます!
奈良公園のINFO
- 住所:〒630-8212 奈良市春日野町ほか
- 奈良公園公式サイト:https://www3.pref.nara.jp/park/
東大寺のINFO
住所・お問い合わせ先・アクセス
- 住所〒630-8587 奈良県奈良市雑司町406-1
※東大寺では大仏殿以外に「法華堂」「戒壇堂」「東大寺ミュージアム」でそれぞれ拝観料がかかります。
東大寺の拝観料金についての詳細は下記ページを要チェックやでぃ!
東大寺の拝観情報についての詳細は下記ページを‥要チェックやでぃ!by.彦一
奈良公園・東大寺までの交通アクセス
奈良公園
近鉄奈良駅から徒歩約5分
JR奈良駅から徒歩約20分
東大寺
近鉄奈良駅から徒歩約20分市内循環バス
「大仏殿春日大社前」バス停から徒歩約5分
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