奈良 東大寺・二月堂の修二会(お水取り/お松明)の「混雑状況(待ち時間)・交通規制」を‥‥知っておきたぃ?
以下では東大寺最大の法要である二月堂のお水取り(お松明)の混雑状況や交通規制、服装について述べています。
修二会に訪れる予定の方は是非!ご参考にしてください。
東大寺修二会(お水取り/お松明)12日のの待ち時間
東大寺・二月堂の修二会(お水取り)は「静粛に」というルールの下、誰でも自由に見学することができます。
お水取りで修二会がクライマックスを迎える12日夜は2~3万人の参拝者が訪れ、大変、混雑します。
「お松明」を見られる最前席は舞台の真下ではない!
お松明を見られる最前席は「法華堂(三月堂)・四月堂の前の広場」です。舞台の真下には東大寺の関係者しか立ち入りができませんのでご注意ください。(柵で閉じられます)
その上、後続のグループもいますので広場にずっと立ち止まっていられません。常に歩きながらの観覧となります。最高のフォトジェニックポイントは2月堂の石階段から舞台の向かい見て、右端で待機しているお松明です。・・が!しかし!立ち止まれません!ほぼ動きながら写真撮影することになります。(警備員や警察官に『立ち止まらないように』と急かされます。)
すなわち、最初に陣取った立ち位置から、お松明の終わりまで見届けることができない!ということです。
広場に入れるのは約2000人!
三月堂・四月堂前の広場に一度に入れるのは2000人ぐらいなので、警察官もしくは警備員の指示に従ってグループごとに順番に見学することになります。
広場のキャパを2000人と定める理由は、広場のキャパシティ的なものではなく、警察官や警備員が安全に通行できる人数を決めているためです。ようするに「押しくら饅頭状態」で押しつぶされて窒息死に至るなどの最悪の事態にならないように適度に空間が設けられています。
それでお松明の待ち時間は何分よ?
二月堂前の広場は3時間以上前から待つ人も多く、近年は1時間半ほど前には満員になってしまいます。(18時頃には鐘楼の広場が満員状態)
広場が満員になってから到着する参拝者に関しては、「第二拝観席」に誘導されることになりますが、第二観覧席は二月堂から約400mも離れた場所にあり、位置によっては「遠くから雰囲気を味わう」という程度の見え方になってしまいます。
第二拝観席にはキャパがある!
第二拝観席にはキャパがあります。およそ1200人ぐらいです。それ以上、来場者が増えると観覧場所がないので満員御礼となり、残念ながら本年度のお松明の観覧はできません。
また、「お松明」は20時前後ですが「お水取り」の開始は深夜1時30分頃なので、両方見る場合はかなりの待ち時間が発生します。補足するのであれば、お水取りは始まるのが遅いので風邪をひかないように注意してください。
ちなみに12日以外は一般の方でも二月堂真下の芝生部分(良弁杉が立っているところ)でも観覧できますので、待ち時間に関して言えば昼過ぎから待っている人もいるぐらいです。
実際に昼過ぎから待つ人に聞いてみたところ、長時間待つ理由は1つでした!ズバリ!『最高の写真を撮るため』です。あなたも最高の写真を望むのであれば、ぜひ!12日以外の日に訪れてください。
修二会に関しての見どころや歴史(由来)日程の詳細は以下の別ページにてご紹介しています。
東大寺修二会(お水取り・お松明)の混雑状況(日別・曜日別)と混雑回避策のポイント
修二会期間中で東大寺が最も混雑するのは、前述の通り12日の夜です。
12日以外の日に関しては、期間中の金土が重なると混雑が激しくなります。特に12日が金土にあたると大混雑のワチャワチャ状態です。
お松明(お水取り)は12日だけだと勘違いしている方が多いことが、12日の大混雑を引き起こす原因の1つだと言われています。もし、12日のお松明とその後のお水取りに特にこだわらない方や、見やすさを優先したい方は、別の日に見学に行くことをオススメしておきます。
あまり混雑していない平日であれば、19時からのお松明に向けて、18時頃に到着できればわりと見やすい位置で見学することができます。
12日だけは他の日と状況が一変する!
12日に関しては12日以外の開催日とは東大寺境内の状況が一変し、至るところに警察官が巡回しています。
12日は約2000人ぐらいのグループが11つ編成され、概ねお松明が1本走るたびに次のグループへと交代していく形で観覧することになります。
12日は舞台の真下へ行けない!
また、二月堂の真下の芝生部分に柵が設けられ、通常であればその柵の中で約750人ほどが観覧できるのですが、12日に関しては柵の中に入ることはできません。
ただし、柵に入れないのは一般の方のみです。東大寺の僧侶の方や関係者および、それらの方々に招待された方のみが柵内に入れます。
12日はなぜ混雑するのか?「他の日と何が違う?」
12日に混雑する理由は以下のような事項が考えられます。
【その1】12日の松明大きいので迫力がある!
12日のみ「籠松明(かごたいまつ)」と呼ばれる、他の日に使用される松明よりも、さらにに大きな松明が用いられるので「迫力がある」ということです。地元奈良には、12日のお松明を見ないと春が迎えられないと豪語する人もいるくらいです。
二月堂真下の広場で間近で観覧された方なら分かるハズですが、パチパチと燃える音や舞台を走る音などが聞こえるなど、やはり迫力感が違います。
【その2】12日の松明の時間は長い!(45分間)
もっとも異なるのはお松明が催される時間で、12日は45分程度続きますが、他の日は20分程度(最終日は約10分)で終了します。しかし12日以外の平日ともなれば行列ができるほど混雑していないので、解放された気分で観覧ができます。
12日以外の日のお松明の迫力感についてですが、松明の本数は他の日が10本で12日が11本と1本の違いしかありません。それと12日以外の日の松明も長さが4~7mもある大きなものです。
ですから、12日以外の日が特別見劣りするかと言えば、そうでもないのです。
【その3】12日しかお松明が見られないと思っている人が意外にも多い!
初めてお松明の存在を知ったのであれば別ですが、1度お松明を観覧した方の中にも12日しかお松明が見られないと勘違いしている方が意外にも多くいます。これが混雑を発生させる原因とも言われているほどです。
【その4】12日のお松明は時間が長いのでゆっくり見れると勘違いしている人も多い!
前述のように12日のお松明の時間は他の日の10分間とは異なり、45分間という長時間でもあることから、表面的な判断だけでわざわざ12日に訪れる人も多いと思います。
そして12日に実際に訪れてみて初めて分かるんですよ。同じことを考えている人が全国からワンサカと集うために、結局、わずか3分ぐらいしか直近で見れない事実を。オホ
【その5】12日の深夜に行われる「お水取り」を観覧するため
他に12日には他の日と違って「お水取り」という行事(法要)が執り行われます。実はこの深夜2時頃から開始される「お水取り」の名前がお松明と結びついて『お松明=お水取り』の名前でスッカリカンカンと有名になってしまっている背景があることはあまり知られていません。
お水取りは深夜2時に行われるという神秘に満ちた行事であり、秘儀とも位置付けられます。そのお水取りを見ようと訪れる方もいます。実際、12日が平日でもお水取りが行われる2月堂舞台下にも200人〜300人くらいの方が残っておられます。
それと、深夜3時頃には堂内にて「達陀(だったん)」があります。達陀は入堂して拝観するので人数は減りますが、それでも100人くらいの観覧者がおられます。
無病息災のご利益があるとされる修二会に参加して、万が一にも風邪をこじらせないよう、お水取りや達陀に参加される方はくれぐれも暖かい服装でお越しください。
12日夜は二月堂付近を自由に散策できない!
12日だけは他の開催日と異なり17時頃になると道順が記された看板が立てられ、ドラクエの敵と遭遇するかのように警察官や警備員が出現します。ドラクエの敵、夜なんでか強い
12日は観覧される方が多いので混雑による事故やトラブルを回避するために、二月堂まで行きつくための順路が決められています。
その上、道の諸所には無線機を持った警備員や警察官が突っ立っておられますので、境内を自由に散策ができません!(道から外れると「本日は自由に動けない」旨の注意を受けます)
南大門方面から訪れる方は大仏殿の入口前のあたりに案内板が立っています。若草山・春日大社方面から訪れる方は手向山八幡宮の入り口あたりに警備員が突っ立っておられます。
あとは案内板や警備員さんの指示に従って参進します。
主なルートとしては次の通りです。
南大門から二月堂へ向かうルート
大仏殿交差点→ 南大門を直進→ 中門前(大仏殿前)を右折(警備員さんがいます)→ 手向山八幡宮の鳥居をくぐる→ 鐘楼(しょうろう/梵鐘)前の広場→ 四月堂の横を通過→ 三月堂(法華堂)の前の広場
最前列となる場所にはカラーコーンや置かれたり、警備員さんが道の両端に立ち、ロープが張られていますのですぐに分かります。
前述したようにこれらのルートは決められています。自分で勝手に「ワープ!!」とかホザいて南大門から二月堂へ斜めに特攻はできませんのでご注意ください。
おそらく17時30分頃に行った場合、すでに何時間も前から待たれている人たちのグループが見えると思いますので、鐘楼前までしか行くことができないと思われます。
鐘楼前まで行くと「最後尾」と書かれた看板が見えて「コチラにお並び下さい」と指示を受けます。
場内は「一方通行」!
お松明開始後、最前列の三月堂・四月堂前の広場まで行けば立ち止まることはなく、たえず歩きながら写真撮影なり観覧を楽しむことになります。警備員や警察官たちの指示に従いながら、二月堂横の石畳の階段をのぼり→ 三月堂の門をくぐり抜け→ 手向山八幡宮の方向へ進み→ 再び大仏殿や若草山方向へ戻ります。
注意点としては、一度進むと明確な理由がないかぎり戻ることはできません。場内は完全な「一方通行」となります。
えぇっ?!満員になればお松明が見れない?!
冒頭でも少しお話ししましたが、実はお松明には満員の概念があります。一見、誰でも行列に並べば見れそうな気がしますが、そうではなく、「二月堂前の広場」から発生した行列は「鐘楼の広場」まで続きますが、鐘楼の広場が満員になれば、二月堂の真下でのお松明の観覧は打ち切られ、観覧不可となります。
では、「観覧不可になったら完全に見れないのか?」という疑問が生じますが、そうではなく、大仏殿北東に位置する「第二観覧席」で観覧することになります。
第二観覧席は二月堂から約400m離れた場所ですので、目を細めずに肉眼では見えるものの、パチパチとお松明が燃える音が聞こえないので迫力感に欠けます。
なお、鐘楼の広場が満員になる目安は例年、おおむね18時頃です。すなわち15時や16時の時間帯に到着して、開始時間までの2時間〜3時間ぐらいは待つぐらいの気概が必要だということです。
東大寺修二会(12日のお松明)の交通規制
修二会の開催期間中で、最大の見どころとなる「籠松明(かごたいまつ/一番大きな松明)」が見られる12日は、17:00頃から21:00頃まで、東大寺の周辺付近の道路(369号線)・奈良公園を中心として、交通規制が敷かれます。
369号線は近鉄奈良駅から東大寺南大門前の交差点となる「大仏殿前交差点」を通る国道のことです。(上図、参照)
この交通規制は、「歩行者天国+東大寺周辺の駐車場への進入禁止」となりますので、車で訪れする際は、東大寺から少し離れた駐車場を探さなければなりません。
それと通常であればタクシーは東大寺境内へ入っていけるのですが、12日は大仏殿を中心としてその周囲の道は通行禁止にされていますので、タクシーを利用される場合は県庁東交差点あたりから歩くことになりますので、ご注意ください。
お出かけの前に、交通規制の案内図をコチラでご確認ください。
修二会(お水取り)の交通規制の問い合わせ先
東大寺事務所
電話番号:0742-22-5511
奈良警察署
電話番号:0742-20-0110
東大寺の周辺・付近の駐車場については、以下でご案内しています。
修二会(お水取り・お松明)に訪れる際の服装について・・
修二会(お水取り・お松明)に訪れる際の服装については下記ページにて詳しくご紹介しております。参考にしてみてくださいな。
修二会の日程や内陣参籠の申し込み方法
修二会の日程や内陣参籠の申し込み方法や、修二会(お水取り)の歴史や由来、見どころについては以下のページ↓でご紹介しています。
終わりに・・
修二会観覧のルールや心得
観覧は静粛に!押し合わず!常に警備員さんが手持ったロープが先導して動きますので走れません!進む際は足元の段差をよく確認して!事故を回避したいのであれば警察官、警備員の指示には素直に従ってください!
それと旅行会社による「修二会観覧ツアー企画」などが散見されますが、お松明は「法要」です!楽しむための「イベント」ではありませんのでご注意ください。
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