奈良公園で鹿の餌やり体験!!「鹿せんべいの値段と売店の場所・営業時間」など

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ところで…奈良公園名物の「鹿せんべい」って何?

奈良公園で鹿の餌やり体験!!「鹿せんべいの値段と売店の場所・営業時間」

奈良公園のことを調べていると「鹿せんべい」というお菓子の名前が出てきます。

聞くのが初めての方であれば、「おいしいの?」とか考えてしまいますね。

しかし、これは基本的には「鹿専用の食べ物」です。

直径9㎝ほどの人間の手のヒラを広げたぐらいのサイズです。コンガリと薄茶色に焼きあがっています。

見た目おいしそうなので人が食べても良いのですが、味という味がしません。しいて味を申せば、大変、香ばしいのですが「タンサンせんべい」のような味です。

その上、パサパサとしているので食べすぎるとノドがムカつくほど渇きます。 食べたのバレた(しかも鹿の目の前で)

ただ、この「鹿せんべい」は、「米ぬか」と「小麦粉」で作られた「せんべい」で着色料などを使わない「身体に優しいおやつ」です。

人間が食べても身体に深刻な被害を及ぼすということはありませんが、安全性を一定に保てるような加工がされていませんので食べない方が無難です。

この鹿せんべいは、「奈良の鹿愛護会」が許可した5社のみが製造することができ、売り上げの一部は鹿の保護活動に役立てられています。

1670年代(江戸時代前期)にはもう売られていたと言いますから、かなり歴史ある”おやつ”ですね。

「鹿せんべい」はドコで買えるの?

「鹿せんべい」はドコで買えるの?

鹿せんべいは、奈良公園の道端や参道脇に出ている「露店」や「茶屋」、「土産物店」で買えます。

ここでの「露店」とは、パラソルを広げて、その下に台を設けて、台の上に鹿せんべいを積み上げて販売している売店のことです。おおむねオバちゃんがパラソルの下で椅子に腰掛けながら販売しています。

土産物屋」や「茶屋」の場合は、鉄網のカゴに入った鹿せんべいが「鹿せんべい200円」の看板が付けられて店先で売られています。

ただ、真冬の平日など参拝客(観光客)が極端に少ない時期や、雨の日はには露店は出ていないことがあります。

鹿せんべいの露店が出ているとすると9時~16時くらいです。

土産物店の方は建物なので、季節や天気に左右されず終日開いています。営業時間は10時~16時半くらいで、店によっては不定期で平日に休店しているところもあります。

しかしこれはすべてのお店に適用されるわけではなく、あくまでも店主によります。中には閉店の看板は出ていても鹿せんべいだけは売ってくれるお店もありますので17時30分頃でも購入することができます。

ちなみに、東大寺南大門の南側の通の露店は毎日出店しているとのこと。理由は、南大門前は奈良公園の中でもっとも人通りが多く、もっとも売れ行きが良い場所だからです。

このため鹿せんべいの売り子の方々も南大門の売り場のみは、公平性の観点からローテションで売り場を回しているとのことです。

最後にもう1度まとめておくと、オバちゃんたちの露店(鹿せんべいの売店)の営業時間は以下のようになります。

  • 8時半~16時半頃まで
  • 夏期は8時~17時頃まで

道脇の売店は移動することがありますが、興福寺、春日大社、東大寺他、奈良公園内の至るところに出店しています。

鹿せんべいの値段
  • 1束10枚150円はどこで買っても同じです。(2019年10月1日より200円に値上げ)

鹿せんべいの売り場が少ない場所

鹿せんべいの売り場が少ない場所は「若草山」周辺と「浮見堂」周辺です。若草山にも鹿がいますが、南大門周辺に比べれば段違いで頭数が減ります。

これには理由があり、おおむね奈良公園の鹿たちは若草山やその近隣の林を寝床にしているため、寝床から観光客の多い「東大寺南大門」や「春日大社参道」の方へ”おやつ(エサ)”をもらいに出かけるためです。

ここでのエサとはもちろん、「鹿せんべい」のことです。

鹿せんべいは鹿にとっては好物の「ドングリ」と同じくらい、大変、おいしいものなのです。

ところで・・鹿せんべいの自動販売機はあるのか?

最近は弁当まで自動販売機で販売される時代ですが、残念ながら鹿せんべいの自動販売機は1つもありません。

すべて店鋪や露店などで現金のみで購入することができます。店によっては、お釣りをそれほど準備していないところもありますので、できるかぎり小銭を用意しておいてください。

奈良公園の鹿せんべいを販売してるオバちゃんたちはどこの人??

冒頭でも説明しましが、奈良公園に訪れると大きなパラソル傘の下で鹿せんべいを山積みにして販売しているオバちゃんたちがいます。

「このおばちゃんたちはいったいどこの人??」などという疑問を持たれる方も少なからずいると思われます。

実はこの売店のおばちゃんたちは自分たちで勝手に奈良公園に来て販売しているわけではなく「奈良公園行商組合」という組合に所属している組合員の方々です。

奈良公園方面軍の販売司令艦隊だけで約90人が在籍しています。

あなたがもし、鹿せんべい販売のバイトをしたければ、奈良公園司令方面軍・行商組合艦隊へ問い合わせするか、実際に現地でオバちゃんに聞いてみるのも良いですね。艦隊やとコラ?

なお、これに関して実際にオバちゃんに聞いたところ、どうも世襲制になっているようで、現在に至っては販売員になることは難しいようです。

仮に1人募集が出たとしてもオバちゃんたちの知人が後釜に座るようです。




鹿せんべいの値段について

鹿せんべいの値段は現在、1束10枚入りで200円です。

過去に2度、消費税が引き上げられましたが、1991年より約28年間、値上げ処置は保留になっていました。しかしこのたび、2019年10月1日の増税により、50円UPの150円→200円に値上げされています。

このように値上げに至る理由は、観光客の増加に伴い(特にインバウンド)、予想外に鹿せんべいが売れていることや、材料の原価高騰、人件費の高騰が背景にあると考えられます。

それと、鹿せんべいはバラでは販売していません。1束単位での販売です。

最近はあまり見かけることがはありませんが、鹿せんべいを販売している売店の中には愛護会が公認した鹿せんべいを取り扱っていない売店も存在するようです。こういった売店で販売されている鹿せんべいは多少値段が異なるかも知れません。

また公認を受けていない売店の鹿せんべいは、原材料に何を使用しているのかが不明瞭なので購入を控える方が無難です。(鹿に与えるのを控えてください)

愛護会公認の鹿せんべいは必ず鹿せんべいに愛護会のロゴが入った証紙が巻かれています。

ちなみに鹿せんべいは現在、1日約6500枚ぐらいが売れています。1か月換算で約20万束になるようです。

鹿にあげるおやつは「鹿せんべい」じゃなきゃだめ?

鹿に人間の食べ物を食べると中毒になったり、他にも誤って飲み込んだビニール等により、体に深刻な影響を与えたりします。

鹿がビニールを飲み込むと胃の中でビニールが硬化してクソ(ウンコ)として排出されず、挙句、その鹿は食欲を失い、絶命に至ります。くれぐれもご留意ください。オホ

ところで、あなたは・・
「野生動物に餌をあげることは禁止されていることが多いのに、なぜ奈良は許されているの?」などと思ったことはありませんか?

奈良の鹿に食べ物(鹿せんべい)を与えて良い理由

奈良の鹿は野生動物であるにも関わらず、食べ物(鹿せんべい)をあげることが推奨されている背景には、「参拝客(観光客)が鹿せんべい以外のものをあげないように」という意味合いが込められています。

かわいい鹿たちに食べ物をあげるときは、鹿たちが長く生きられるように必ず、奈良の鹿愛護会公認の鹿せんべいを買いましょう。鹿愛護会公認の鹿せんべいには「鹿愛護会」と書かれた帯が巻かれています。

【補足】奈良公園の鹿たちは何故に売店を襲わない??

奈良公園の鹿たちは人にも慣れており、ある程度のルールも知っています。例えば一部の鹿を除いて横断歩道の赤信号を待つことも知っているくらいです。

奈良公園の鹿たちが鹿せんべいの売店を襲わないのは、売店のおばちゃんが鹿たちに「売店の物を食べてはいけないこと」を教育しているからです。

上述していますが、鹿せんべいは奈良公園内のオバちゃん売店や土産物屋の店舗でも販売されていますが、土産物店の場合は店頭(店の外)、奈良公園内でオバちゃんたちによって売られている場合は、パラソル傘や台を設けてその上に乗せられる形で鹿せんべいが販売されています。

つまり、常に鹿たちが売店の周囲を徘徊している状況の中で販売していることになります。

おそらく大勢の鹿がいっせいに襲いかかれば、すべての鹿せんべいをいとも簡単にアッサリと食べられてしまうことでしょう。

しかし鹿たちは売店の鹿せんべいを食べようとしません。

そう考えるとおばちゃんたちの教育はたいしたものと言えます。

しかし実際のところ、いつでも鹿たちは売店に山積みされた鹿せんべいを狙っているようです。

平日は観光客が少ないので、鹿せんべいを満足にもらえない鹿たちは空腹状態にあります。この状態の時は、売店の鹿せんべいも狙われます。

経験が浅い売店のオバちゃんだと、アッサリと食べられてしまうそうです。

また経験があるオバちゃんでも「山積みされている鹿せんべい」に背中を向けた瞬間、鹿せんべいが食べられてしまうこともあるようです。

一見すると平和そうに見える売店のおばちゃんと鹿たちですが、実際は裏側で激しい戦闘が繰り広げられているのです。

おわりに・・

鹿に関しての注意点として、鹿は「ビニール袋の音」にも敏感で、さらにカバンに手を入れてゴソゴソとしただけでも、何か食べ物をくれると勘違いして寄ってくる鹿がいます。

これらの鹿は、観光客が「鹿せんべい」以外の食べ物を与えているために、美味しい食べ物が出てくることを知っているのです。

したがって、このような鹿に、上記のような誤解を招く動作をすると「早くチョウダイよっ!早くっ!早くっ!・・」と、しきりに角でアタッ~ク!してきたり、服を口でついばんで引っ張ってきたりします。

これらのことから、なるべく、鹿の前で誤解を与えるような仕草は、しないようにしましょう!

それと、奈良は野生動物と直に触れ合うことのできる、日本有数の珍しい場所です。

動物園でも、このような至近距離近で、いつでも誰でも気軽に楽しく野生の鹿と触れ合える場所はないでしょう。

また、動物と触れ合うことで人体にも良い「リフレッシュ効果」があることも科学的に実証されています。

普段の忙しい日常をリフレッシュする意味合いでも鹿せんべいを上手に使って、鹿さんと共に楽しい思い出を作ってください。

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