【2024年】東大寺の秘仏特別拝観(御開帳)の日程・時間・拝観料金について

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現在の東大寺の境内には、「東大寺ミュージアム」が造営され、ほとんどの仏像は1年365日・空調の効いた東大寺ミュージアムに遷されています。

しかし一部の仏像だけは、現在も変わらずに堂舎の中で安置されています。

これらの仏像の中には決まった日のみしか公開されない貴重な仏像、つまり秘仏が存在します。

以下では、そんな東大寺の仏像(秘仏)の一般公開日(御開帳)の「日程・時間・入場料金(拝観料金)」をご紹介しています。

東大寺に訪れる際は是非!秘仏の特別一般公開日(御開帳)に合わせて来てください。

ただし、一般公開日(御開帳)には、別途、拝観料金(入場料)が必要になりますのでご注意ください。

東大寺の秘仏と特別公開される堂舎・一覧

勧進所(阿弥陀堂・公慶堂・八幡殿)
・知足院
・本坊
(襖絵・聖武天皇像・天皇殿・校倉など)

・俊乗堂
・開山堂
・法華堂(三月堂)

境内千手堂の特別一般公開について

東大寺公式サイトを要チェック💘

 東大寺公式HP

関連記事: 東大寺・千手堂の特別一般公開日(日程)や拝観時間・場所と行き方につい

東大寺・勧進所

東大寺の勧進所は大仏殿から徒歩約3分から5分ほど歩いた場所に位置する元・寺務所です。

この勧進所の境内には以下のような堂舎があります。

  • 八幡殿
  • 公慶堂
  • 阿弥陀堂

そしてこれらそれぞれの堂舎には、以下のようなご本尊が安置されています。

東大寺・勧進所の秘仏特別公開の日程・拝観可能時間・入場料金(拝観料金)

秘仏特別公開の日程と特別一般公開される仏像

例年4月12日(2019年度より10月5日のみに変更)

公慶上人坐像【重要文化財】

例年10月5日

公慶上人坐像【重要文化財】
僧形八幡神像【国宝】
五刧思惟阿弥陀如来像【重要文化財】

特別公開の拝観料金

一般(大人)600円 ※2019年度・俊乗忌(7/5)より500円→600円)
小学生以下:無料

特別一般公開の拝観可能時間

法要終了後(午前10時頃)から16時まで
※法要は午前9持から開始




東大寺・勧進所の秘仏を紹介!

⬆️僧形八幡神像【国宝】

⬆️公慶上人坐像【重要文化財】

公慶堂の名前の由来は、この堂舎の内部で安置されているご本尊(仏像)が「公慶上人坐像」であることに因んでいます。

公慶(こうけい)は江戸時代の東大寺の勧進職を務めた人物であり、上述の重源上人と並んで「東大寺中興の祖」といわれる人物です。

1567年(戦国時代)、畿内の覇権争いによって三好三兄弟と松永弾正との間に戦が勃発します。

この戦で三兄弟と松永弾正は東大寺境内に兵を入れて布陣しますが、松永弾正は夜襲を仕掛けて戦いを有利に進めました。

しかし、穀物倉での戦闘の折、「敵が襲ってきた!!」・・と錯覚して焦った兵士の失火によって、穀物倉に火がつき、延焼は伽藍全体にまで広がり、灰燼に帰してしまいます。

ちなみにこの穀物倉は鎌倉期の東大寺再建で活躍した重源上人が勧進活動を行った拠点となった場所でもあります。

その後、東大寺の伽藍は江戸時代まで野ざらしの状態でしたが、ここで登場したのが公慶です。

重源上人同様に公慶は日本全国を練り歩きなんと!10億円という浄財を単独で集めています。

その後、東大寺が以前の威容を取り戻したのは言うまでありません。

そんな公慶上人の遺徳を偲び4月12日に法要が営まれ、堂内が特別一般公開されます。

東大寺・勧進所の詳細に関しては当サイトの以下↓の別ページをご覧ください。

 奈良 東大寺「勧進所・八幡殿」・僧形八幡神坐像【国宝】

東大寺・勧進所の場所とアクセス(行き方)

東大寺・勧進所は大仏殿から所要時間・徒歩約3分から5分ほどで辿り着くことができます。大仏殿の裏側にある指図堂のさらに裏側です。

東大寺・知足院

東大寺知足院は、東大寺大仏殿の北側に位置する東大寺の塔頭寺院になります。普段は閉堂していますので一般参拝者の目に触れる機会はあまりないと思います。

この知足院でも例年7月24日に御本尊である「地蔵菩薩立像」、通称「文使の地蔵」とも呼ばれるお地蔵様のご尊容を拝することができます。

ただし!知足院の御本尊は特別一般公開とは言い難いものがあり、理由は法要が営まれるわずか1時間弱と法要後の約40分の合計約1時間45分程度の特別開扉だからです。

法要後は参拝者数が減少するとともにお厨子も再び閉扉されます。

地蔵菩薩立像のご尊容は、キリッとしたお顔立ちをされており、衣文の截金文様が際立つお姿です。

それと平成27年に新たに重要文化財の指定を受けた御本尊地蔵菩薩立像が安置される入れ物である「厨子(ずし)」も同時に拝観することができます。

厨子は観音開きの扉に六道が描かれた見事な厨子です。

法要は午前8時頃から1時20分ほど営まれ、法要後30分くらいを目処に参列した参拝者に本堂が特別開扉され、知足院の御本尊「地蔵菩薩立像」のご尊容を拝することができます。

東大寺・知足院の特別一般公開日程・拝観可能時間・入場料金(拝観料金)

特別一般公開日程と特別一般公開される仏像

例年7月24日(地蔵会)

木造地蔵菩薩立像【重要文化財】
御本尊が安置されている「お厨子(ずし)」【重要文化財】

特別一般公開の拝観料金

拝観料金:無料

特別一般公開の拝観可能時間

法要中および終了後30くらいまで

法要は理趣経の読経が午前8時頃から約1時間20分間行われ、法要後約30分間の特別一般公開になりますので、特別一般公開時間はわずか約1時間50分になります。

この約30分の間は御本尊に近寄って拝することができます。

御本尊のご尊容を拝したい方は、9時頃までには現地到着しておく心づもりでお越しください。10時には閉堂しています。

なお、知足院の地蔵菩薩およびお厨子は例年、不定期で東大寺ミュージアムにて特別一般公開されることがあります。

令和元年の例では10月17日〜12月17日まで特別一般公開されています。概ね奈良の各お寺は正倉院展の期間に合わせて特別一般公開することが多いのが特徴です。

東大寺・知足院の場所とアクセス(行き方)

東大寺・知足院は大仏殿の北側、正倉院正倉の近くに位置します。大仏殿から徒歩約10ほどで辿り着くことができます。

  • 住所:〒630-8208 奈良市水門町100番地

東大寺天皇殿(本坊)

東大寺では例年、5月2日13:00~より聖武天皇祭が執り行われていますが、この日は本坊内部の天皇殿の外観を拝することができるほか、校倉(国宝/奈良時代)も観覧することができます。

本坊は普段、一般公開がされておらず、辛うじて朱印をいただいたり、質問をしにいったりする際に入ることができますが、ジックリと内部を拝観できるのは5月2日と不定期で春口に開催される襖絵の一般公開時のみです。

ただし、本坊では様々な催し物が開催されることがありますので、このときも内部を拝観することができます。(催し物については東大寺の公式HPを定期的にチェック!)

特別一般公開日程と特別一般公開される見どころ

例年5月2日(聖武天皇祭)

・東大寺本坊大広間
・天皇殿
・東大寺本坊校倉(経庫)※奈良時代・国宝・外構
・本坊庭園
・聖武天皇坐像 1軀(1689年 法印尭海 作)
・菩提僊那僧正坐像 1軀(2002年 上原三千代 作)
・銀大香炉 1口(大正天皇ご下賜)
・青龍香炉 1口(1980年 帖佐美行作)
・白鳳凰華瓶 1対(1980年 帖佐美行作)
・輿こし(1914年)

本坊襖絵一般公開(春先の4月上旬※不定期開催)

平成27年度の例:4 月10日(金)~4 月12日(日)

特別一般公開の拝観料金

拝観料金:無料(襖絵公開の時は大人(中学生以上)1000円/小学生以下無料/団体割引なし)

特別一般公開の拝観可能時間

5月2日(聖武天皇祭)

8時頃〜14時30分頃まで
※5月2日(聖武天皇祭)は本坊の中では法要が営まれているため、天皇殿は間近では見れません。

春先(本坊襖絵一般公開)

10時~17時(入場は閉門 30 分前まで)




東大寺・俊乗堂

↑俊乗房重源坐像【国宝】

東大寺・俊乗堂は、東大寺大仏殿から二月堂の方角へ徒歩約5分ほど歩いた所にあります。

途中は坂になっているので、普段、運動不足な方であれば良い運動になります。

東大寺・俊乗堂には、東大寺中興の祖ともいわれる「俊乗房重源坐像(国宝)」が安置され、これが「俊乗堂」の名前の由来になっています。

1180年(治承4年)、平重衡の南都焼討の軍勢によって東大寺の大伽藍は炎上してしまいます。

その際、大伽藍はことごとく焼失し、ほぼ野原の状態にさらされます。

そこで東大寺の再建のために日本全国を練り歩き、浄財を集めたのが重源です。

61歳をという高齢にもあったにも関わらず、老体にムチを打って日本全国を練り歩きました。

そんな俊乗上人を偲ぶ法要「俊乗忌」が毎年7月5日、東大寺・俊乗堂で営まれています。

東大寺・俊乗堂の特別一般公開日程・拝観可能時間・入場料金(拝観料金)

特別一般公開日程と特別一般公開される仏像

例年7月5日と12月16日

俊乗房重源坐像【国宝】
阿弥陀如来立像【重要文化財】
愛染明王坐像【重要文化財】

特別一般公開の拝観料金

一般(大人)600円(2019年度より500円→600円)
小学生以下:無料

特別一般公開の拝観可能時間

  • 7月5日:法要終了後、おおむね午前11時〜16時頃まで
  • 12月16日:9時頃〜16時まで

東大寺・俊乗堂に関しての詳細は当サイトの以下↓の別ページをご覧ください。

 奈良 東大寺「俊乗堂」

 奈良 東大寺(俊乗堂)・俊乗上人坐像【国宝】

東大寺・俊乗堂の場所とアクセス(行き方)

東大寺・俊乗堂は大仏殿から所要時間・徒歩約3分から5分ほどで辿り着くことができます。近くに鐘楼と念仏堂があります。

東大寺・開山堂

↑良弁僧正坐像【国宝】

東大寺・開山堂には東大寺を開山した「良弁(ろうべん)」が祭祀されています。

このため別称で「良弁堂」とも呼称されます。

堂内には八角形をした厨子(ずし/仏像などを安置するための豪華な箱)が置かれ、その厨子に「良弁僧正坐像」が安置されいます。

毎年12月16日に営まれる「良弁忌」の際に特別一般公開され、良弁僧正坐像を拝観することができます。

東大寺・開山堂の特別一般公開日程・拝観可能時間・入場料金(拝観料金)

特別一般公開日程と特別一般公開される仏像

例年12月16日

良弁僧正坐像【国宝】

特別一般公開の拝観料金

一般(大人)600円(2019年度より500円→600円)
小学生以下:無料

特別一般公開の拝観可能時間

法要終了後(10時頃)から16時頃まで
※法要は午前8時30分から開始

ちなみに東大寺の12月16日と日は1年の内でもっとも特別な日です。

その理由はなぜだかお分かりになりますか?

その理由とは、なんと!この開山堂のように「特別開扉される堂舎が多い」からです。

12月16日に特別一般公開される堂舎・一覧

開山堂
俊乗堂
法華堂(三月堂)

つまり普段、閉じられている堂舎が勧進所を除いて12月16日に一斉に開放されることになります。すなわち!東大寺へ訪れるタイミングを見計らうのであれば12月16日をおいて他にはありません!

とくに遠方から東大寺へ訪れる予定の方は是非!12月16日を狙って訪れてみてください。

東大寺・開山堂に関しての詳細は当サイトの以下↓の別ページをご覧ください。

 奈良 東大寺(開山堂)・良弁僧正坐像【国宝】

東大寺・開山堂の場所とアクセス(行き方)

東大寺・開山堂は大仏殿から所要時間・徒歩約5分ほどで辿り着くことができます。




東大寺・法華堂(三月堂)

東大寺・法華堂は別名で「三月堂」の名称でも知られています。

そして法華堂といえば、まず「不空羂索観音菩薩」の名前があがりますが、もう1つ忘れてはいけない国宝の仏像があります。

何だかお分かりになりますか?

その仏像こそが「執金剛神立像(しゅこんごうしんりゅうぞう」になります。

↑執金剛神立像【国宝】

東大寺・法華堂(三月堂)の特別一般公開日程・拝観可能時間・入場料金(拝観料金)

特別一般公開日程と特別一般公開される仏像

例年12月16日

執金剛神立像【国宝】

特別一般公開の拝観料金

一般(大人)500円(2019年度より500円→600円)
小学生以下:無料

特別一般公開の拝観可能時間

10時頃〜16時

東大寺・法華堂(三月堂)の場所とアクセス(行き方)

東大寺・法華堂(三月堂)は大仏殿から所要時間・徒歩約7分ほどで辿り着くことができます。付近には二月堂と手前に四月堂があります。手向山八幡宮の鳥居が堂舎正面入口の前にあります。

その他、不定期で特別一般公開が行われる御堂

時期は不定ですが、東大寺境内の以下の御堂では特別一般公開が行われることがあります。

東大寺大湯屋

東大寺大湯屋はかつては東大寺の僧侶たちが使用したお風呂です。内部には大きなお椀のような湯船(鎌倉時代/重要文化財)があり、日本初の銭湯だとも言われます。

普段は外観しか見ることしかできないのですが、2017年度に内部の特別一般公開が開催されています。

大湯屋をご覧になりたい方は下記、東大寺の公式HPの最新情報をチェックしておいてください。

東大寺のINFO

住所:奈良市雑司町406-1(東大寺寺務所)
URL:http://www.todaiji.or.jp/

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