奈良 東大寺・戒壇堂(戒壇院)【史跡名勝天然記念物】

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奈良 東大寺・戒壇堂(戒壇院)【史跡名勝天然記念物】

東大寺 戒壇堂

創建年

  • 755年(天平勝宝7歳/奈良時代)
再建年

  • 1732年(享保17年/江戸時代)
大きさ

  • 横幅:約7m
  • 奥行:約7m
建築様式(造り)

  • 寄棟造
  • 正面向拝付き
屋根の造り

  • 本瓦葺
  • 裳階屋根付き
史跡名勝天然記念物登録指定年月日

  • 1932年(昭和7年)7月23日
施工者

  • 鑑真
発願者

  • 聖武天皇

東大寺・戒壇堂(戒壇院)の読み方

東大寺・戒壇堂の読み方は「とうだいじ かいだんどう」と読みます。

その他、戒壇院(かいだんいん)とも言います。

東大寺・戒壇堂の「戒壇」の言葉の意味

戒壇堂の「戒壇(かいだん)」とは、僧侶になるために神仏に誓いをたてて、神仏の御心によって僧侶となる許し乞う儀式です。

つまり「僧侶になる場所」です。

仏教ではこれを「受戒(じゅかい)」と言い、過去・未来・現在の三世(さんぜ)の仏様の前で仏教における戒律を遵守する誓いをたてます。

755年(天平勝宝7年)、聖武天皇の目下、日本で初めての公式的な「授戒」を執り行う儀式の場として、この戒壇院(戒壇堂)を創建したと云われております。

鑑真とは「がんじん」と読み、中国出身の僧侶です。

当時は造船技術がままならないため、渡航に失敗を重ね12年目の正直で、753年、ようやく日本への渡航が成功します。

一方、この当時の日本はと言うと、受戒という発想がなく、戒律を授ける僧侶もいなかった時代でした。

このため鑑真は754年に戒壇(かいだん/受戒させる石壇)を造営し、聖武天皇をはじめ妻の光明皇后(こうみょうこうごう)、孝謙天皇(こうけんてんのう)、その他、約440人を受戒させています。

そして755年、この時、造営された石壇を大仏殿の西側に位置する現在の場所に移して造営されたのが、現在みることのできる戒壇院(戒壇堂)になります。

ちなみにこの時、鑑真が造営した戒壇は、「二段構成の石壇」で「長方形の形」しており、「金属製の6重塔」が石壇の四隅に置かれていたそうです。

↑戒壇のイメージ

創建当初の戒壇院(戒壇堂)の伽藍の構成

実はこの戒壇院(戒壇堂)は創建当初と現在とでは、伽藍の様相が変わっています。

創建当初の伽藍には以下のような建物がありました。

  • 金堂(現在の戒壇堂)
  • 講堂(不寝堂)
  • 僧房(そうぼう/僧侶が生活する場所)
  • 食堂(じきどう/飯をドテッ腹に流し込む場所)

そして、これらの建造物の周囲を廻廊(かいろう)が取り巻いていました。

現在の戒壇院(戒壇堂)には金堂(戒壇堂)の他、千手堂(せんじゅどう)が向かって左脇に造営されています。

東大寺・戒壇堂(戒壇院)の建築様式(造り)

戒壇堂(戒壇院)は一見すると、二重(2階建て)に見えますが、一重(1階建て)の建造物です。

つまり「裳階屋根(もこしやね)」として本来の屋根の下にもう1枚、屋根が付けられていると言ったことになります。

また、江戸時代の再建と言うこともあり、江戸時代の建築の特徴が堂舎に見ることができます。

その特徴と言うのが全体的に「唐様(禅宗様)」の建築が見受けられます。

扉は禅宗様の代表格でもある「桟唐戸(さんからと) 」であり、正面の貫(ぬき)の両端の「渦状の木鼻(きばな)」も禅宗様に見ることのできる特徴です。

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戒壇院(戒壇堂)に見られる火灯窓の形状は裾部分が大きく広がっているのが見えます。これは江戸時代の再建を示す証拠とも言えます。

堂舎の壁面には「二手先」や「三手先」と言った出組がなく、これは建築技法が進化してきたことを示すものであり、比較的、近世の建築様式を示すものです。

東大寺・戒壇堂(戒壇院)の歴史・見どころ


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東大寺には、かつて国家の祭祀の中心となる大伽藍が造営されていたとされています。

しかし、これらの伽藍も1180年(治承4年)、1446年(文安3年)、1567年(永禄10年)と、3度の火事で焼失したと伝えらえています。

特に1180年の南都焼討の際、平重衡が放った戦火は勢いが凄まじく、東大寺の伽藍が全焼に至っています。

当然の如く、戒壇院の伽藍もことごとく焼失しています。

その後、江戸期に再建において「戒壇堂」と「千手堂」のみが再興され現在に至っています。

尚、千手堂に関しては、もともとは法華堂(3月堂)の境内にあったようですが、上述した南都焼討によって法華堂の伽藍も焼失し、再建された時にこの戒壇堂へ移される形で再建されています。

現在見ることのできる戒壇堂は1732年の江戸時代に建立されたものです。

尚、法華堂(3月堂)に関しての詳細は当サイトの以下↓の別ページにてご紹介しております。

奈良県・東大寺 三月堂(法華堂)の「見どころ・拝観料金(入場料金)・見学所要時間・営業時間・アクセス(行き方)」

東大寺・戒壇堂(戒壇院)の見どころその1・「四天王像」【国宝】

戒壇堂に内部は、有名な四天王像があります。

さらに、その中央には「法華経見宝塔品(けんほうとうほん)」に基づく「多宝塔」が安置されております。

その多宝塔を中心として右奥に「多聞天」左奥に「広目天」手前右に「持国天」、手前左側に「増長天」が配置されています。

また、戒壇堂の内部は四天王像を周りながら拝観できるようになっていますが、堂内は撮影は一切禁止となっております。

他にも「多宝如来像」「釈迦如来像」が安置されていますが、これらの仏像は本物を巧みに模して造立されたものです。

では、本物はどこにあるのか?・・についてですが、本物は現在、東大寺ミュージアムに展示されているとのことです。

そして、戒壇堂での法要の時にのみ、戒壇堂へ遷されるようです。

なお、この戒壇堂は「旧東大寺境内の建造物」と言うことで「史跡名勝天然記念物」に登録されています。

戒壇堂の四天王像に関しての詳細は、以下↓の当サイトの別ページにてご紹介しておりますので、ソチラをご覧下さい。

戒壇堂(戒壇院)の見どころその2・「銅造釈迦多宝如来坐像」【重要文化財】

奈良 東大寺 銅造釈迦多宝如来坐像

造立年

  • 755年(天平勝宝7歳/奈良時代)
重文指定年月日

  • 2013年(平成25年)6月19日

銅造釈迦多宝如来坐像の読み方

「銅造・釈迦多宝如来坐像」の読み方は「どうぞうしゃかたほうにょらいざぞう」と読みます。

「銅造・釈迦多宝如来坐像」の特徴

「銅造・釈迦多宝如来坐像」は一見すると、東大寺ミュージアムに安置されている「国宝・誕生釈迦仏像」に似ていますが、まったく別の仏像です。

もとは、戒壇堂(戒壇院)の中央壇上の多宝塔の内側に安置されていたものですが、現在は東大寺ミュージアムに安置されています。

東大寺の創建当初から、現存している数少ない仏像となります。

えぇっ?!戒壇堂の仏像はその昔、法華堂に安置されていた?!

実は上述した四天王像ですが、一説によると、なんと!かつては法華堂に安置されていたとも考えられています。

その根拠となるものが「法華堂の八角形の須弥壇の形状」にあります。

この八角形の須弥壇はご本尊の須弥壇以外にも「7つの須弥壇が存在した痕跡」が発見されたようで、その内4つの須弥壇の形状が、この戒壇堂の四天王の台座の形状と見事に一致したそうです。

この事実から当初、四天王像は法華堂に安置されていたとも考えられています。

東大寺・戒壇堂の拝観料金

尚、東大寺では大仏殿、法華堂(三月堂)、戒壇堂に拝観料金が必要になります。

拝観料金は各それぞれ必要になります。

この他、上記以外の堂舎にての特別開扉時にも別途、拝観料金が必要になります。

大人(大学・高校)

  • 500円
中学・小学

  • 300円

東大寺・戒壇堂の「拝観料金割引適用媒体」

団体割引(30名以上)

大人(大学生以上):450円
高校生:400円(教職員は無料)
中校生:300円(教職員は無料)
小学生:200円(教職員は無料)

※追記※

2018年1月度より以下のような理由で拝観料金が値上げになります。

  • 東大寺では七重塔を含めた東塔院跡の調査、発掘のため
  • 増加する参拝客の場内整理のための人員、資材確保のため
東大寺・戒壇堂の「新・拝観料金(2018年~適用)」

  • 大人(中学生以上)を500円から→「600円」※100円UP
  • 小学生は現状維持(個人:300円・団体200円)

東大寺・戒壇堂の拝観時間

季節(月) 拝観できる時間
11月から2月 8時から16時30分
3月 8時から17時
4月から9月 7時半から17時30分
10月 7時半から17時

季節により変わりますから、気をつけてくださいね。

※追記※

拝観時間も2018年1月度より以下の時間帯に変更になります。

東大寺・戒壇堂の「新・拝観可能時間(2018年~適用)」

  • 4~10月は開門午前7時半、閉門午後17時30分
  • 11~3月は開門午前8時、閉門午後17時

奈良駅から東大寺・戒壇堂へのアクセス・行き方【地図と場所】

奈良交通バス「大仏殿前」で下車
↓(徒歩:約10分)
戒壇堂

東大寺・戒壇堂の地図と場所

東大寺(大仏殿)から東大寺・戒壇堂へのアクセス・行き方

東大寺・戒壇堂の場所は東大寺の大仏殿と国道369号線の間にあります。
※南大門から東大寺・大仏殿へ入り正面、左脇にあります。
※近鉄・JR奈良駅から一番近い東大寺境内のお堂です。

東大寺・戒壇堂(戒壇院)のお問い合わせ先(住所・電話番号)

住所

  • 奈良市雑司町406-1(東大寺内)
電話番号

  • 0742-22-5511(東大寺・寺務所)
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