東大寺・法華堂(三月堂)「梵天・帝釈天立像」【国宝】

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東大寺・法華堂(三月堂)「梵天・帝釈天立像」【国宝】

↑東大寺・法華堂(三月堂)「梵天立像」↑東大寺・法華堂(三月堂)「梵天立像」

↑東大寺・法華堂(三月堂)「帝釈天立像」↑東大寺・法華堂(三月堂)「帝釈天立像」

造立年

  • 729年から749年奈良時代(天平期)
高さ

  • 梵天:402cm
  • 帝釈天:403cm
素材・造り

  • 脱活乾漆像
安置場所

  • 東大寺・法華堂(三月堂)

梵天・帝釈天の読み方

仏像の表記とは、おおよそ読みにくいものです。その理由とは、漢字の羅列だからです。

梵天・帝釈天の読み方は「ぼんてんたいしゃくてん 」と読みます。


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「梵天」とは?

帝釈天の右側にいる仏様で、よく帝釈天と一緒にいます。

仏教の教えを守護する神で、釈迦に悟りの内容を広めることを勧めたと言われています。

梵天は、古代インドのヒンドゥー教の神で、この世のあらゆるものを創造した「ブラフマー(ブラフマン)」と呼称される神が仏教に取り入れられたものです。

サンスクリット語のことを「梵語(ぼんご)」と呼びますが、これは梵天が作った言葉だとされているためです。

元来の梵天は、4面の顔を持ち、4つ手を持ち、さらに4匹のガチョウの上の蓮花台で与願印を組みながら座っています。

梵天が手に持っているもの

  • 蓮華
  • 水瓶

本来、梵天はガチョウに乗っている珍しい、少し変わった仏様です。

ちなみに、梵天の存在が知られた頃は、顔が1つで腕が2つだったそうです。

梵天の住む世界

梵天は、「色界」の「初禅天(しょぜんてん)」に存在する仏様です。

密教のおいては、12尊の1尊とされています。

一説では、梵天は「ブラフマー(ブラフマン)」と同一の仏様と云われております。

帝釈天とは?

釈迦の誕生の際に、生まれたとされる仏様です。

帝釈天はインドの南の海にあるとされる「須弥山(しゅみせん)」の山頂に住んでいます。

詳しくは須弥山の山頂にある「欲界の第二忉利天(とうりてん)」の善見城(ぜんけんじょう)の城主であり、ここで暮らしています。

梵天と少し似ていますが、帝釈天は「金剛杵/こんごうしょ(伐折羅/ばさら)」を手に持っています。

帝釈天は6つも牙のある白い像に乗っています。

帝釈天のもとになったのは、インドの雷を操る武神・インドラです。

帝釈天がよろいを着ていることが多いのは、インドラが戦いの神だったからです。

帝釈天の住む世界

帝釈天は、須弥山の頂に存在すると言われる「忉利天(とうりてん)」と言われる世界の「善見城(ぜんけんじょう)」の城主であり、このお城の主でもあります。

一説では、帝釈天が、「インドラ」と同一の仏様と云われております。

東大寺・法華堂(三月堂)「梵天・帝釈天立像」の特徴・見どころ

梵天・帝釈天像は、法華堂(三月堂)の御本尊「不空羂索観音像」の真横に安置され、ペアで左右対称性が意識されたポーズをとっています。

この日本おける梵天・帝釈天像は、奈良時代を境に「梵釈二天」とも呼称されるほど、ほとんどの場合、一対の像として造立されています。

梵天像の特徴

梵天像は本尊に向かって右側に立ち、巻物を持って、上半身の衣の内側につけた鎧(よろい)が見えます。装いを言うなればこれは中国の唐の礼服であり官服を彷彿とさせます。

帝釈天像の特徴

左側が帝釈天像で、前が開いた、羽織物のような衣を身に着けています。通常、帝釈天像は鎧をまとい、金剛杵(こんごうしょ)持ったような武神像が多く見受けられます。

東大寺の梵天・帝釈天像の最大の特徴と見どころはココ!

以上のように、東大寺の「梵釈二天像」は、梵天像が鎧を着用し、帝釈天像は着物を着用しています。

通常の「梵釈二天像」は梵天像が着物をまとい、帝釈天像が鎧を着用しています。

つまり、東大寺の「梵釈二天像」は着用している服が、梵天・帝釈天とで逆になっていることが分かります。

以上のことから、後世において未だ研究が続けられているようですが、現在までの結果では・・

「従来は梵天像が帝釈天像で、帝釈天像が梵天像ではなかったのか?」

「つまり、名前が入れ替わって日本へ伝わったのではないか?」

・・などと言われています。

その他の東大寺「梵天・帝釈天像」に観れる摩訶不思議な特徴

法華堂(三月堂)の本尊「不空羂索観音像」の脇侍は、本尊より像高の低い「(伝)日光菩薩・月光菩薩立像」です。

しかし、梵天・帝釈天立像は、本尊「不空羂索観音像」よりも像高が高く、そもそも脇侍が本尊より大きいのは不自然なので、他所から移されたものだと考えられています。

  • 本尊「不空羂索観音像」の像高:362.1cm

つまり、梵天・帝釈天像の方が約40cmほど高いことが分かります。

40cmと言えばかなりの差です。

通例であれば他所から移されてきたと考えるのが妥当と言えます。

東大寺・法華堂(三月堂)の場所とアクセス(行き方)

東大寺法華堂の場所とアクセス(行き方)については当サイトの以下↓の別ページにてご紹介しております。

東大寺 三月堂(法華堂)の「見どころ・拝観料金(入場料金)・見学所要時間・営業時間・アクセス(行き方)」

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