奈良公園に行くとイヤでも目に入るのが「鹿せんべい」の看板。
多くの観光客がその看板の前で足を止め、そして鹿せんべいを手にします。
そのとき、こんな疑問が出てきやしませんか?
「鹿せんべいは何でできている?材料は何?「人間も食べれるのか?」
以下ではこの疑問にお答えしようと思います。
鹿せんべいはどこで作られているの??
実は鹿せんべいは「奈良の鹿愛護会」が公認した工場のみで製造されています。
詳しくは、「奈良鹿せんべい組合」という組合があり、この組合に登録している5工場(5社)のみで製造されています。
鹿せんべいは何でできている「鹿せんべいの味と材料」
鹿せんべいの材料は「米ぬか」と「小麦粉」のみです。それを水に溶き合わせて混ぜ込んだものを熱い鉄板の上に乗せます。
この作り方は人間が食べるせんべいを作るときと同じです。しばらくすると、コンガリと焼きあがった煎餅(せんべい)になります。
鹿せんべいは、天然の鹿たちが食べても身体に害がないものを主材料として用いて製造されていますので、添加物や砂糖、塩、化学調味料などは一切入っていません。
また鹿せんべいを巻き巻きしている帯(止めバンド)は「紙」でできており、鹿が食べても大丈夫なように「大豆油を使用したインク」で文字や鹿のロゴが印字されています。
紙の主材料も天然の純度100パーセントのパルプ紙が使用されています。
ところで・・鹿せんべいは人間が食べることができる??
奈良に訪れる観光客で「鹿せんべい」を実際に手に持した時、このような考えを持つ方も多いと思います。
「これ人間が食べても大丈夫?」
「実は美味しいのでは?」
鹿たちがせんべいを視界に入れた瞬間にあれほど群れをなして、せんべいめがけて突進してくるのです。
「それほど旨いのか?」などと考えてしまいます。
そこでこの疑問が出てくるのです・・
鹿せんべいの味は?「人間が食べても平気」??
鹿せんべいの材料は上述したように人間が食べても害はありません。
ドッグフードやキャットフードと同じで、人間が食べる用に造られていないので、安全面や健康面で考えると食べない方が無難です。
ただ、天然の鹿に害の及ばないようにして製造されたせんべいなので、添加物が一切入っていないことから人間が食べても極端な害はありません。
ちなみに実際に冒険好きな私は食べましたが、まったく味がしません。ただ、香ばしく、しいて言うなれば「タンサンせんべい」のような味です。
その上、パサパサとして飲み物が欲しくなります。
なにせ米ぬかと小麦粉のみを使用したせんべいなので普段から添加物の食材を口にしている人間からすれば味がしないのは当然です。おそらくマズいと一言でかたづける方もいるでしょう。
あなたもぜひ一度、冒険心を奮い立たせて食べてみてください。良き思い出になったり、酒の肴にはなります。
帯が付いていない鹿せんべいは要注意!
近年では見られなくなりましたが、一昔前は奈良県の公認を受けない一般の人も鹿せんべいを販売していた時代があったようです。こういったせんべいには添加物が入っていたり、粗末な材料や添加物を混ぜ合わせて作られたりしていたようで、それらを口にした鹿の中には健康を害した鹿もいたようです。
そこで奈良県は鹿せんべいを販売する業者を認可制にして、さらに認可した業者には「証紙」、つまり「帯」をせんべいに巻いて販売することを義務付けたのです。
その認可を受けたせんべいを販売する人もやはり、認められた人にになりますので、現在、鹿せんべいを販売している奈良公園内の売店やパラソル傘を立てているオバちゃん、など、鹿せんべいに関わる人すべてが共通の認可を受けていることになります。
万が一、あなたが鹿せんべいを購入するとき、帯(証紙)が巻かれていない鹿せんべいを目にすることがあれば、ただちに鹿愛護会に問い合わせしてください。
奈良の鹿愛護会の連絡先
住所:奈良県奈良市春日野町160-1
電話番号:0742-22-2388
スポンサードリンク -Sponsored Link-
当サイトの内容には一部、専門性のある掲載がありますが、これらは信頼できる情報源を複数参照して掲載しているつもりです。 また、閲覧者様に予告なく内容を変更することがありますのでご了承下さい。