奈良公園で開催される「鹿寄せ」とは❓
「鹿寄せ」とは、ホルンの音色で鹿を呼び寄せる行事で、現在は冬と夏のキャンペーン期間中、2週間から1か月程度行われています。
集まってきた鹿たちにはドングリがふるまわれます。
鹿寄せの場所
春日大社境内「飛火野(とびひの)」
鹿寄せの参加料金
参加料金(入場料金)は無料❗️
キャンペーン期間以外で鹿寄せを見たい場合は、奈良の鹿愛護会に電話で申し込むこともできます。その場合は1回・2万円です。
鹿寄せの日程
- 毎年7月の下旬(20日頃から末日頃まで)
鹿寄せの開催時間
- 9時から(15分程度)
天気の開催の中止について
- 雨天決行。荒天中止
交通アクセス
- JR・近鉄奈良駅から市内循環バス「春日大社表参道」下車徒歩すぐ
鹿寄せに関しての詳細は以下のページにてご紹介しています。
奈良公園で開催される「鹿の角切り」
鹿の角切りは、伸びた鹿の角が人や文化財、樹木などを傷つけないよう、また、鹿同士が傷つけ合わないよう、毎年秋に春日大社境内「鹿苑(ろくえん)」で行われます。
例年、7000人以上の観客が訪れています。
角切りの歴史
「鹿の角切り」は江戸時代の1672年(寛文12年)に、発情期を迎えて気性が荒くなった雄鹿の角による事故を防ぐため、奈良奉行の命により、当時、奈良の鹿の管理者だった興福寺が始めたと言われています。
ただし、当時の角切りは今のような大々的なイベントではなく、町の所々で竹の囲いを作って行われ、店先や民家から見物できたようです。
角切りは明治時代初期に一度中断しますが、中期には春日大社の参道や境内で再び行われるようになりました。
角切り場が設けられ、鹿の角切りが現在のような行事になったのは、1929年(昭和4年)のことです。
それ以来、戦争の影響で一時中止になった以外は毎年開催され、現在まで引き継がれている角切りは、今や奈良の伝統行事の1つとなっています。
角切りの流れ
(1)入場・追い込み
まず、赤い旗を持った勢子(せこ)さんたちが、角切りの対象となる鹿の群れを、会場内に追い込みます。
そして、一列に並んで鹿を追い込みながら、取り押さえるタイミングを見極めます。
鹿や勢子さんの動きに合わせて太鼓が鳴り響き、行事を盛り上げます。
(2)捕獲
そして、捕獲係の勢子さんが、鹿の角に「十字」とよばれる縄の捕獲具をかけ、鹿を引き寄せるための「台付け」まで鹿と共に走り寄って鹿を捕獲し、ゴザの上に寝かせて押さえます。
勢子役は重労働なので、翌日は必ず筋肉痛になるんだとか・・。
勢子の役割・服装・持ち物
勢子役の人は、はちまきに法被姿という同じ身なりをしていますが、追い立て役、追い込み役など、各々の役割が決まっています。
手には竹竿に赤い旗を付けたものを持ち、これを使って鹿を追い込みます。
捕獲用の「十字」は、割竹を十字に組み縄を掛けたもので、ベテランの勢子のみが使用できるということです。
ちなみに、勢子役は、主に奈良市内の市民の方や愛護会の方が代表して務めています。
(3)角切り
角切りの前に、角を切られる鹿とそれ以外の鹿を分けるため、角切り場が紅白幕で仕切られます。
そして、神官役が鹿の口に水差しで水を与えて興奮した鹿を落ち着かせ、ノコギリで角を切ります。
切った角は神前に供えられ、奈良の鹿愛護会で販売もされています。
角を切っても痛くない?
この時期の鹿の角には神経が通っていないので、爪を切るようなもので、切っても痛くないのだそうです。
鹿の角は、切らなくても2~3月頃には自然に脱落し、4月頃には新しい角が生えてきます。
その角が完成するのが秋ごろなので、角切りは秋に開催されるのです。
奈良公園「鹿の角切り」の日程・時間・観覧料(チケット価格)など
日程(2019年の例)
- 10月6日(日)~8日(火)
毎年、10月上旬の土日祝日に行われています。
最新情報は奈良の鹿愛護会のホームページなどでご確認ください。
時間
- 12時~15時
※会場11時30分、最終入場14時30分
※12時から安全祈願祭があり、角切りは12時30分頃から30分間隔で5回行われます。
(角切り:12時30分、13時、13時30分、14時、14時30分)
※観覧は完全入れ替え制です。
観覧料(チケット価格)
- 大人(中学生以上):1,000円
- 子ども(小学生):500円
※当日券のみで、立ち見となります。
※盲導犬や介助犬を除き、ペットの同伴は禁止です。
観覧料免除・割引
- 愛護会会員と会員の同伴者1名まで:無料
- 障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名まで:半額
鹿の角切りは雨天決行?
奈良の鹿の角切りは、「少雨決行・荒天中止」となります。
奈良公園で開催される「小鹿(赤ちゃん鹿)公開」
毎年5月から7月は、赤ちゃん鹿誕生の時期。
ただ、妊娠した雌鹿は「鹿苑」に保護されるので、生まれたばかりの赤ちゃん鹿に、野生の状態でお目にかかることはできません。
赤ちゃん鹿が野生に戻るのは7月中旬ですが、「鹿苑」では一足早く赤ちゃん鹿に会える、特別公開を行っています。
「小鹿(赤ちゃん鹿)公開」の場所
- 春日大社境内「鹿苑」
「小鹿(赤ちゃん鹿)公開」の日程・開催時間
- 6月1日から6月30日まで
- 午前11時~14時まで ※最終入場時間:13時30分まで
「小鹿(赤ちゃん鹿)公開」の料金
- 大人:300円
- 高校生以下:無料
以上は奈良の鹿愛護会の主催で行われます。
その年のスケジュールは、ホームページをチェックしてみてください。
奈良公園(若草山)で開催される「鹿せんべい飛ばし大会」
こちらは「若草山観光振興会主催」のイベントになります。
春休み、ゴールデンウィーク、夏休みなどに若草山で開催されています。
鹿せんべい飛ばし大会の内容
競技用の大きな鹿せんべいを、円盤投げよろしく飛ばすわけですが、計測後(時に計測前)には鹿が食べてくれるので、後片付け不要。(具体的には、鹿に周りを囲まれた状態でせんべいを投げます。)
ちなみに、この「鹿せんべい飛ばし大会」、飛距離が30m以下は、計測対象にならないという、意外にハイレベル(?)な大会です。
「鹿せんべい飛ばし」のコツ
「鹿せんべい飛ばし」には、「コツ」がいるそうです。
つまり、鹿せんべい自体が軽いので、風の影響などを受けると、そんなに飛ばないそうです。
ちなみに、「鹿せんべい飛ばし」で使用される「鹿せんべい」は、15cmから20cmほどの薄っぺらいせんべいですので、コツとしては、力を込めすぎず、手首だけのスナップを効かせて投げるようにすれば、距離がでるそうです。
ちなみに、優勝者は「鹿の角トロフィー」がもらえます!
「鹿せんべい飛ばし」の日程
- 例年3月の20日頃の土日祝日
- 開始10時から15時まで
(競技に参加定員あり:先着500名まで)
「鹿せんべい飛ばし」の料金
- 参加料300円+若草山入園料金
※若草山入山料金:大人150円(子ども80円)
その他の確認はホームページへ。
「鹿せんべい飛ばし大会」INFO
- 三笠観光会館(清水):電話番号 0742-22-3626
- 若草山1番ゲート事務所:電話番号 0742-23-5300
公式URL:https://shikasen-tobashi.sakura.ne.jp/
関連記事一覧
奈良公園の鹿に関しての詳細は当サイトの以下↓の鹿シリーズにてご紹介しております。
関連記事:奈良公園の鹿は、いつからいるの? いる理由は?管理は誰が?その他「起源・由来」について
関連記事:奈良公園の鹿は危険で噛んだり蹴ったり人を襲う?!そして・・お辞儀もする!?
関連記事:奈良公園の鹿のトラブル(事故)「交通事故にあったらどうなるの?」
関連記事:謎と神秘に包まれた!奈良公園の鹿の「種類・生態(いる場所・寝床・1日の行動)・食べ物」を暴露!!
スポンサードリンク -Sponsored Link-
当サイトの内容には一部、専門性のある掲載がありますが、これらは信頼できる情報源を複数参照して掲載しているつもりです。 また、閲覧者様に予告なく内容を変更することがありますのでご了承下さい。