奈良公園の鹿寄せとは?鹿寄せの開催日程や時間・場所と「鹿寄せがなぜ行われるのか?その理由とは?」

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奈良公園の鹿寄せとは?鹿寄せの開催日程や時間・場所と「鹿寄せがなぜ行われるのか?その理由とは?」

あまり知られていませんが、奈良公園には地元の人がよく訪れるちょっとした鹿にまつわるイベント行事があります。

そのイベント行事こそが「鹿寄せ」です。

以下ではこの鹿寄せイベントの歴史や開催場所・期間・時間、それと開催される仕組みについてもご紹介しています。

奈良公園・「鹿寄せ」

鹿寄せとは?「鹿寄せの起源や歴史(年表)」

「鹿寄せ」は、奈良公園におけるイベント行事としては比較的に新しいもので1892(明治25)年の「鹿園(現在の鹿苑)」の竣工奉告祭にてラッパを用いて行われたのが起源となります。

以降、中断されることもありましたが、時代の変遷による紆余曲折を経て、現在のように毎年開催されるような奈良を代表する恒例行事となっています。

1892年(明治25年):鹿園(鹿苑)竣工奉告祭にてラッパを用いた鹿寄せが行われる

1939年(昭和14年):太平洋戦争が勃発し以降、1949年まで鹿の数が激減する。鹿寄せも中断される。
1949年(昭和24年):中断されていた鹿寄せが復興される。このときより従来のラッパから現在の「ナチュラルホルン」へと変更される。ホルンで吹きならす曲はベートーベン作曲の「交響曲第6番・田園第5楽章の一節」
1964年(昭和39年): 東京オリンピックの開催を祝い、鹿寄せが実施される。
1970年(昭和45年): 大阪万博開催を祝い鹿寄せが実施される。以降、定期的に実施されるようになる。
1980年(昭和55年): 「奈良大和路キャンペーン」にて鹿寄せが開始される。(奈良市・奈良市観光協会主催)
2006年(平成18年): 奈良県旅館・ホテル生活衛生同業組合がスポンサーとなり、鹿寄せが行われる。
2013年(平成25年): 奈良市観光協会がスポンサーとなる「夏季の鹿寄せ」が開催される。

奈良公園「鹿寄せ」の日程・開催場所・開催時間

日程

夏季

「7月14日~9月22日」の期間中の日曜日のみ(2019年度の例)

冬季

「2月9日~3月13日」の月曜日をのぞいた期間中、毎日(2019年度の例)

鹿寄せの開催場所とアクセス方法

  • 春日大社境内「飛火野(とびひの/※古称では”とびひの”)」

ただ、飛火野と言っても広いので分かりづらいとは思いますが、詳しい場所は、飛火野の「明治天皇玉座趾」と刻字された石碑が立つ大楠の前あたりです。

大楠の周囲には鉄柵が円形に張り巡らされており、その前で行われます。

⬆️「明治天皇玉座趾の石碑」と「大楠」

開催場所の詳しい地図

飛火野の場所と交通アクセス

  • 飛火野も最寄りバス停:春日大社表参道バス停(奈良交通)

「春日大社表参道バス停」に停車するバスは「高畑町行きのバス」です。「春日大社本殿行き」のバスは経由しませんのでご注意ください。

⬆️春日大社表参道バス停の位置

開催時間

夏季

午前9時30分〜9時50分(午前10時頃まで)

冬季

午前10時〜午前10時30分頃まで

※所要時間:約20分

鹿寄せの終了時間は厳密に決まっていません。ドングリを撒き終わって集合写真が終わるのが概ね9時40分〜45分頃です。

ただ、ドングリを撒き終わったあとも鹿たちは、まだ飛火野にいるのでしばらく戯れることができます。

⬆️10時頃の飛火野の様子(鹿愛護会の職員さんが事務所へ戻った後の光景です)

10時を過ぎると鹿たちは徐々に自らの餌場や生活場所へ帰っていきます。(10時30分頃までは鹿たちは飛火野にいます。)

鹿寄せの中止の条件

雨天(小雨)は決行。荒天時は中止。

えぇっ、観光向けイベントとして予約制の鹿寄せもあるの??

開催日程

お好きな日程

夏季(7〜9月)は午前8時〜午前10時まで

開催できない日

年末年始

開催場所

春日大社境内「飛火野(とぶひの)」

開催時間

午前8時〜午前10時の間で開始時間を指定。

所要時間

約20分

入場料金(参加料金)

  • 1回:20,000円

個人(1人以上)〜団体まで柔軟に受付しているとのこと。

ドングリではなく、鹿せんべいを希望される場合は予約可能。

申し込み方法

  • 希望日の1ヶ月前までに奈良の鹿愛護会までTELのこと。
  • 基本、1日1組様のみの実施なので早めに申し込む。
  • 予約は1年前より可能。

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鹿寄せはどんな行事??「鹿寄せの内容と流れ(スケジュール)」

  1. 9時頃、鹿寄せの現場(飛火野の大楠の前)に到着すると、すでに人が何人か集まっています。
  2. 9時25分くらいになると奈良鹿愛護会の職員の方が4人ほどやってきます。このとき同時に鹿せんべいの売り子さんも2人、鹿に与える鹿せんべいを売りにきます。
  3. 9時30分になるとホルンを持った作務衣をはおった奈良の鹿愛護会の職員さんが1人出てきます。(他に3名ほど補助のメンバーがいます)
  4. そのホルンを持った職員さんより、鹿寄せの説明や鹿と接するときの注意点などの説明があります。
  5. 説明が終われば、いよいよ職員の方がホルンを吹き鳴らします。説明は約5分です。
  6. すると、どうでしょう。春日大社の方角からたくさんの鹿が森林を抜けてゾロゾロ・・ゾロゾロと職員の方めがけて集まってくるじゃアーリマせんか!
  7. ある程度、集まってくるとホルンを吹きやめて、鹿たちの大好物である「ドングリ」を与えます。…モグモグモグ
  8. 鹿たちはドングリを食べれ終えると自然とまた元来た場所へ帰っていきます。

 

⬆️9時頃の飛火野の様子(人がポツポツと集まりだす)

⬆️9時15分頃の飛火野の様子(人がかなり集まりだす。道路が近いことから中には慌ててタクシーでくる人の姿も)

⬆️9時30分頃の飛火野の様子(鹿愛護会の人や鹿せんべいの売り子さんたちが会場入りする)

⬆️鹿たちに追いかけ回される売り子さん。鹿たちの目当てはもちろん「鹿せんべい」…フんガフんガ

 

⬆️9時35分頃の飛火野の様子。作務衣をはおってホルンを携えた奈良の鹿愛護会の職員さんが1人登場!本日のもう1人の主役っ!イヨっ!待ってましたっ!

 

⬆️9時45分くらいの飛火野の様子。ホルンの音色に絆された鹿たちが次々と森林から姿を見せる

⬆️9時50分くらいの飛火野の様子。鹿愛護会の職員さんがドングリを撒いている。それを啄む鹿たち。

鹿寄せはなぜ開催されるのか?その理由とは??

鹿寄せが開催される理由は、1892年(明治25年)に鹿苑が竣工したのを祝うイベントとして開催されたのを機とし、以来、毎年のように開催されるようになったからです。

当初は単に鹿苑の開催を祝うための催しとして開始されたのですが、反響が予想外に大きかったことから現今に至るまで毎年、夏季と冬季に行われています。

ただ、太平洋戦争の最中、一時期中断された時期があります。

太平洋戦争中は、人間の食べるものがなくなり深刻な食糧難が発生したことから、鹿が捕食されたり、はたまた鹿自身も食べるエサがなくなったなどの理由から、奈良公園の鹿は80頭にまで激減しています。

それに伴い、鹿寄せも中断されることになりましたが、1949年(昭和24年)に奈良の鹿の頭数が120頭近くになってきたのを機とし、再び鹿寄せが再開されるようになります。

このときから当初から使用されていた「ラッパ」が「ナチュラルホルン」に改められ、現在の様相に至っています。

鹿がラッパを吹いて集まってくる理由

鹿がラッパを吹いたら、寄り集まってくる理由は単純明快で、大好物のドングリがもらえるからです。いわゆる野生の鹿を餌付けしているからです。

最初からラッパを吹いて集まってくるわけではありませんが、1頭でも近寄って来たらチャンス!その1頭に大好物のドングリを与えると、それを見ていた仲間も寄り集まってきます。

その仲間にもドングリを与えたら、どうなるでしょう?

さらにその仲間を見ていた仲間が集まってくるのです。

このようなシナジー現象によって1頭が2頭、2頭が4頭・・といった具合に寄り集まってきます。

おおむねどの動物にも言えることですが、大好物や大好きなものをご褒美のエサとしてまず目の前にチラつかせて、教育を行えば、大抵の動物は天性の習性で学習するものです。

人間でも子供に大好きな仮面ライダーの変身ベルトをチラつかせて、目的を達成したらあげるということにすれば、ベルトを手に入れたいがために頑張るものです。

それが鹿の場合はドングリなわけで、そのドングリをもらうために寄り集まってくるのです。

一度、ホルンを吹き鳴らして大量のドングリを与えておけば、後は2、3度同じことをするだけで「=(イコール)ドングリが貰える」という意識が芽生え、後はホルンを吹けば勝手に集まってくるというものです。

鹿寄せの最大の見どころ

鹿が森林から現れる瞬間(集まってくる瞬間)

この鹿寄せの最大の見どころとなるのが、やはり鹿たちが寄り集まってくる瞬間です。

ホルンを吹き鳴らした直後はシーンとしていますが、3分くらいすると森林の中に鹿の群れが見えてきます。

1つの群れが見えると次から次への群れが続き、あっという間にホルンを持った愛護会の人の周りに100頭〜150頭近い鹿が集まります。

会場中が「ワっ!」と騒めく瞬間です。

鹿が森林を駆け抜けて飛火野へ参集する姿は神秘的に映り、その光景を見るだけで自然と驚きの声が上がります。

集合写真

鹿へのドングリ遣りがひと段落すると、最後の締めとして「集合写真」があります。

集合写真はどなたでも参加ができますので、注意点としては奈良の鹿愛護会のホームページに写真がアップされますので、顔バレするということです。

ネット上に自分の顔を公開されたくない方は集合写真への参加を控えてください。

奈良の鹿寄せが「無料」と「有料」とで別れる理由

この鹿寄せイベントは奈良の鹿愛護会が中心になって開催されていますが、本来、有料の行事です。

すなわち無料で誰でも観れるわけではなく、誰かが代わりにお金を払っているのでたまたま無料で観れるのです。そのお金を払っている誰かというのがスポンサー、すなわち鹿寄せを依頼した人です。

そのスポンサーもしくは依頼者の都合の良い日程で鹿寄せが行われているため、無料で観れるワケです。

鹿寄せの日程が毎年異なる理由

鹿寄せはスポンサー(依頼者)の都合に良い日程で開催されます。すなわち、仮に鹿寄せのスポンサーが変わってしまえば、スポンサーの都合の良い日程で開催されることになるので変動が生じるのです。

実は、鹿寄せのスポンサーは毎年、変わっていることはあまり知られていません。

毎年、開催日程が異なる理由はこのためです。

【補足】鹿寄せが開催できるおおまかな仕組み

鹿寄せはおおむね以下のような図式で成り立っています。

・自分の会社や媒体を宣伝したい人(お金を支払う人)→奈良の鹿愛護会へ集客の依頼

・依頼を受注した奈良の鹿愛護会は集客方法として「鹿寄せ」イベントの開催を提案→宣伝したい人はこれを承諾

その後の流れとしては・・

・宣伝したい人→奈良の鹿愛護会へお金を支払う(いわゆる広告料)→奈良の鹿愛護会:宣伝したい人の都合の良い日程で鹿寄せを実施して集客を図る。

以上のように、集客すれば集まった人に対して宣伝ができます。一方で奈良の鹿愛護会も鹿をたくさんの人に知ってもらえる好機に恵まれるというワケです。

終わりに・・「鹿寄せは鹿の状態をチェックできる最高の機会」

鹿寄せは奈良の鹿愛護会の方が行っていますが、この時、鹿の愛護会の方は鹿の状態もチェックしています。

普段、森の中にいてなかなか姿を現さない鹿も、この時ばかりは姿を見せます。

言い換えれば鹿たちの日常を知る絶好の機会でもあるので、奈良の鹿愛護会の職員さんはこの時をチャンスだと思って鹿に囲まれながらも1頭1頭の鹿の姿や行動に細かく目をやっています。

つまり、鹿寄せは単に観光客に楽しんでもらうための行事ではなく、実は鹿たちの状態を見るための行事でもあったのです。

あなたも鹿寄せに参加されるのであれば、鹿たちの様子も見てやってください。雄鹿の中には頭や身体から血を流している鹿もたまに見られますが、概ねこれは秋口の発情期に盛んに行われるオス同士の決闘の際、角で刺された痕です。

血を流している鹿がいたら、発情期だからとタカをくくらず、まずは奈良の鹿愛護会へ連絡してください。骨折している可能性もありますので。

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