東大寺の二月堂では単独で以下のような行事(イベント)がある。
二月堂・「初詣(はつもうで)」【1月1日】
大晦日の夜から周辺の石灯籠に火がつけられます。
0時から観音経の読誦が行われ、この時から3日まで、堂内の万灯明にも灯りが灯ります。
三が日は、万灯明料(1500円)とお鏡料(2000円)の受付があり、申し込むと「坊雑券(ぼうぞうけん)」がもらえます。
坊雑券があると、1月3日と5日の10時から行われる「大般若(だいはんにゃ)」の後、二月堂北側の「北の茶所」でふるまわれるお雑煮をいただけます。
- お雑煮は11時頃から13時頃まで。
東大寺の初詣に関しての詳細は以下の別ページにてご紹介しています。
二月堂・「節分会・星祭(せつぶんえ・ほしまつり)」【2月3日】
還宮 (げんぐう)と呼ばれる、お札やお守りを焚き上げる儀式が、10時頃から執り行われます。
年末から前日までに古くなったお札などを二月堂の受付に持って行くと、当日無料で一緒に焚き上げてもらえます。
14時頃には、堂内での法要の後、二月堂の舞台から豆まきが行われます。参拝者向けにはこの後、法華堂前の広場に設けられた特設の舞台から豆や鈴がまかれます。
夕方には正月同様、石灯籠に火が入り、「星供養」が行われます。
星に「除災与楽」を祈る法会で、事前に申し込んでおくと、この時に祈祷したお札を後日郵送してもらえます。
- 祈祷の依頼は1000円。
なお、二月堂の節分会では節分会期間の限定とはなりますが、「招福鈴」というお守りを授与されています。
二月堂・修二会本行(しゅにえほんぎょう)【3月1日~15日】
「お水取り」「お松明」の通称で知られる修二会は、2月に「別火」と呼ばれる準備があり、3月1日、二月堂にて「本行」に入ります。
二月堂のご本尊十一面観音に行者が自らの過去の過ちを懺悔し、その功徳により国家の安泰や人々の幸福を祈る法会で、2週間毎日続く「六時」という行法と、その他特定の日にのみ行われる、いくつかの行法があります。
参拝者にとって馴染みがあるのは、18時半から19時半頃の大松明、そして12日深夜の「お水取り」ですね。
修二会に関しては当サイトの以下↓の別ページにてご紹介しております。
奈良 東大寺・二月堂の修二会(お水取り・お松明)の「混雑状況(待ち時間)・交通規制・服装」など
二月堂・「功徳日(およく)」【8月9日】
この日にお参りすると、4万6千回参拝した分の功徳に「浴する」ことができるということから、東大寺二月堂では8月9日を「およく」と呼びます。
万灯明料500円を納めると、福引をすることができます。
スポンジ、乾電池、クリアファイルから自転車やテレビまで、景品は様々です!もちろんお祭りではありませんから、18時頃からは法要がキチンと行われます。
二月堂・「十七夜・十七夜盆踊り」【9月17日】
早朝から堂内の万灯明、夕方には石灯籠に火を灯し、法要が執り行われます。お堂の周りには願い事や絵を書いた万灯明が500基ほど配置され、二月堂は美しい灯りで包まれます。
またその後18時半頃から21時半頃まで、一般の参拝者も参加できる「盆踊り」が催されます。
二月堂・「仏名会」【12月14日】
過去、現在、未来を表す薬師如来、釈迦如来、阿弥陀如来を主尊とする、それぞれ一千もの仏像が描かれた大きな掛け軸を二月堂礼堂正面にかけ、その前でいずれかの一千仏に、僧侶が礼拝を行う儀式です。
つまり、過去、現在、未来三千仏への礼拝を済ませるには3年かかるということです。
礼拝は、独特の節回しで仏名を唱えながら決まった動作を繰り返すもので、一般の参拝者も二月堂本堂正面の局から、格子越しに見学できます。
東大寺・二月堂の場所と行き方(地図)
大仏殿から二月堂までは「猫坂」を通って「鐘楼」を抜けて「四月堂」や「絵馬堂茶屋」の前を通って約5分〜7分ほどで到着できます。
二月堂へのアクセス(行き方)については以下の別ページをご覧ください。