東大寺を含む奈良公園は「日本さくら名所100選」の一角!
東大寺を含む奈良公園は「日本さくら名所100選」にも選ばれた県内屈指の桜の名所であり、人気のお花見スポットです。
世界遺産に登録されている寺社建築の数々とたくさんの鹿たち、そして様々な種類の桜を一緒に楽しめる春の奈良公園に、あなたも出かけてみませんか?
【2024年】奈良公園の桜の開花・満開・見ごろ時期はいつ?
以下は日本気象株式会社による3月15日発表の桜開花予報となる🌸
- 開花:3月26日頃(平年より2日早い)
- 満開(ピーク):4月02日頃(平年より2日早い)
奈良公園の平年の桜の開花・満開・見ごろ時期
開花時期
- ヒガンザクラ:3月20日頃
- ソメイヨシノ・ヤマザクラ:3月29日頃
- ナラノココノエザクラ:4月2日頃
- ナラヤエザクラ:4月20日頃
満開日
- 河津桜:3月17日頃
- ヒガンザクラ:3月27日頃
- ソメイヨシノ・ヤマザクラ:4月5日頃
- ナラノココノエザクラ:4月10日頃
- 楊貴妃桜(ヨウキヒ):4月10日頃
- ナラノヤエザクラ:4月27日頃
全体的な見ごろ
- 3月下旬~4月中旬
奈良公園の桜は種類が多く、およそ3頃下旬~5月上旬頃まで咲く。
東大寺・奈良公園の敷地内には早咲きの代表格「彼岸桜」や「河津桜」はじめ、遅咲きの代表格「八重桜」など、桜を混在させて植樹していることもあり、わりとロ〜ングな期間、花見が楽しめることになる。
🌸奈良全体の平均的な開花日と満開日🌸
- 平年:3月28日🌸
- 平年:4月4日🌸
※いずれも平年の開花日ならびに満開日を素敵にまとめたもの。開花や満開の時期は当年の気候気象状況により前後する※
※桜は一度咲き始めると急激に開花が促進されて、急激に満開になるケースもある※
ソメイヨシノは毎年4月初め頃に満開となり、その後1週間程度見ごろが続きます。
4月下旬から5月上旬にかけては、若草山山麓などに多い「ナラノヤエザクラ」が見ごろとなります。
その年の気候により、桜の開花・満開時期や見ごろ期間は数日程度前後します。
また、同じ品種の桜でも、場所によって、あるいは木によって、開花時期や進み具合が異なる場合もあります。
桜の開花予想・開花状況などの最新情報は、インターネットなどでこまめにチェックしてみてください!
過去の開花日or満開日
2023年🌸奈良の開花宣言
- 3月20日:開花
- 🌸3月28日:満開
【ピヨ🐣コメント】
2023年度は暖冬だったので梅花は一週間ほど開花が進み、君の影を追いかけて青春を駆け抜けるかの如くに、そのまま気温が変わることなく、桜花も一週間ほど素敵に開花が早まった。
2022年🌸奈良の開花宣言
- 3月25日:開花
- 🌸3月27日:満開
【ピヨ🐣コメント】
2022年度は、東大寺へ確認したところ、3月26日12時時点で咲き始めということだった。
2021年🌸奈良の開花宣言
- 3月21日:開花
- 🌸3月30日:満開
【ピヨ🐣コメント】
2021年度も暖冬だったので梅花は一週間ほど開花が進み、君の影を追いかけて青春を駆け抜けるかの如くに、そのまま気温が変わることなく、桜花も一週間ほど素敵に開花が早まった。
開花宣言(開花予想)とは?
開花宣言(開花予想)は本数の多いソメイヨシノに限定して気象庁が観測した結果に基づき出されるものなので、あくまでもソメイヨシノの見頃になる。
全国の58ヶ所に気象庁のソメイヨシノの標本木が植樹されていますが、奈良の場合、奈良女子大学附属中等教育学校の校内に標本木があるので、この標本木を基準にして桜の開花予報が公表されます。
気象庁の「桜の開花」の定義
桜の花ビラが5、6輪、咲いた状態のことです。
開花予想は、冬の気温経過や春の予想気温から算出した結果によって決定します。
奈良公園の桜の種類と本数
桜の種類
- カワズザクラ(河津桜)
- ヒガンザクラ(彼岸桜)
- ヤマザクラ(山桜)
- ソメイヨシノ(染井吉野)
- シダレザクラ(枝垂れ桜)
- ナラノココノエザクラ(奈良九重桜)
- ナラノヤエザクラ(奈良八重桜)
- ヨウキヒ(楊貴妃桜) ほか
桜の本数
- 合計約1700本
「ナラノヤエザクラ」と「ナラノココノエザクラ」の特徴や植わる場所
ナラノヤエザクラ(奈良八重桜)
ナラノヤエザクラは、「奈良にある八重桜」という意味ではなく、八重桜の中のれっきとした一品種です。
奈良県の県花、奈良市の市花になっており、奈良公園内ではソメイヨシノ約200本に対し、なんと約800本が植えられています。
ナラノヤエザクラの特徴
花は他のヤエザクラに比べて小ぶりですが、花びらの数は多いもので約80枚もあるらしい。
また、新緑の時期には淡い恋‥ではなく、淡いピンク色!の花を開花させ、散り際になると濃い赤色へと素敵に変色する。
ナラノヤエザクラが植わる場所
奈良公園内では東塔跡や、奈良県庁東側など至る所で見られ、東大寺内では、大仏殿西手前、戒壇院、転害門、三月堂付近などにあります。
【ピヨ🐣コメント】
かつて、東大寺知足院のナラノヤエザクラが国の天然記念物に指定されていましたが、2009年(平成21年)の強風による倒木が原因で枯死し、現在は同じ場所に別のナラノヤエザクラが植樹されています。
ナラノココノエザクラ(奈良九重桜)
ナラノココノエザクラは、ナラノヤエザクラに似た花ですが、より早く咲きます。
ナラノヤエザクラとナラノココノエザクラはよく似ていますが、開花時期が異なる以外にもいくつかのわかりやすい違いがあります。
ナラノココノエザクラの特徴
まず、「ヤエ」の方はガクが5枚、「ココノエ」の方はガクが10枚という特徴があります。
また、どちらも花と同時に葉が出ますが、「ヤエ」の葉は黄緑色なのに対し、「ココノエ」の葉は赤っぽい色をしているという違いもあります。
ナラノココノエザクラが植わる場所
奈良公園では、東塔跡の鏡池側や、みどりい池付近、奈良県庁東側などで見られます。
奈良公園では、ナラノヤエザクラに「八」の番号札または白いリボン、ナラノココノエザクラに「九」の番号札か青いリボンが付いていることが多くなっています。
開花時期がずれるので見分ける必要はあまりないかもしれませんが、迷ったら幹に付いた札やリボンを見てみてください。
楊貴妃桜(ヨウキヒ)
もう一つ、奈良が起源(発祥)とされる桜に「ヨウキヒ(楊貴妃桜)」が素敵にある。
現在の有力説としては東京府江北村(現・東京都足立区)の荒川堤で栽培されていたとされるが、奈良には以下のような故事が伝わる。
1791年(寛政三年)に編纂された「大和名所図会」によると、その昔、興福寺に玄宗という法師が素敵にいたらしく、この玄宗は当寺に生えていた桜樹を心から溺愛していたらしく、その様子を見た人々はまるで唐の玄宗皇帝が楊貴妃を寵愛するかのように思えるとして、やがてその桜を「楊貴妃桜」と呼ぶようになったらしい。
東大寺境内の桜(お花見)おすすめスポット5選!
東大寺境内ではあちらこちらで桜が見られますが、中でも注目すべきおすすめスポットをご紹介します!
大仏殿前
鏡池越しに大仏殿を見れば、天候次第では水面に映った「逆さ大仏殿」が見られます。
春には、ソメイヨシノやシダレザクラの花が華やかさを加えてくれますよ。
また、大仏殿に向かって左手前(鏡池の反対側)にはナラノヤエザクラの立派な木があります。
大仏殿裏側にも注目!
時間があれば、大仏殿の後ろ側にも回ってみて下さい。
講堂跡からは、満開の桜の向こうに大仏殿の後ろ姿を拝める絶景が望めます。
大仏殿のすぐ裏のたくさんの桜と大仏殿を見上げながら、二月堂の裏参道へ入るのもおすすめです。
なお、奈良公園で一二を争うほどの早咲き桜の代表品種・「カワズザクラ(河津桜)」は大仏殿裏側、戒壇堂付近の奈良公園事務所付近に植わる。
東大寺東塔跡(東塔院跡)
東大寺境内でボリューム満点の桜を愛でるなら、鏡池から手向山八幡宮へ向かう途中にある「東塔跡」がおすすめです。
満開のソメイヨシノはさることながら、少し遅れて見ごろを迎える「ナラノココノエザクラ」も見事です。
二月堂
二月堂に上って、大仏殿と奈良の街並みを見下ろすと、東大寺、さらには奈良公園の桜も一望できます。
奈良には山はあれど高い建物はありませんので、桜を見下ろす位置に徒歩で行けるこの場所は貴重です。
指図堂前
普段はあまり注目されないかもしれませんが、大仏殿の西側(左側)にある指図堂前は、春は桜、秋は紅葉のおすすめスポットです。
東大寺勧進所
深い朱色が印象深い勧進所の門は、普段は柵がありくぐることはできませんが、手前から中のしだれ桜を見ることはできます。
なお、毎年4月12日にも行われていた勧進所内の公慶堂の特別公開は、2019年より10月5日のみとなります。
正倉院南側
正倉院の南側には、一際目を引く立派なシダレザクラ(しだれ桜)があります。
その伸びた枝の形がおかっぱ頭のようなので、通称「おかっぱ桜」と呼ばれる桜です。
東大寺に参拝しても、ここまで足を延ばす人は少ないので、穴場のお花見スポットと言えます!
鹿は桜を食べる?
奈良公園では、散った桜の花を熱心に食べている鹿たちに出会います。
中には、背伸びをして、まだ枝に付いている花を取ろうとしている鹿もいます。
ところで、このおかっぱ桜のように、奈良公園内の多くの木には、下の方に花や葉がありません。
それは、鹿たちが花や葉を食べてしまうためです。
鹿が届く位置の上限を「ディア・ライン(deer line)」と呼び、その高さ以下の場所には枝葉が付かなくなるのだそうです。
どうせ食べられてしまうので、花壇なども作りません。
ディア・ラインは、大体、地上から2mほどの高さで、その位置以下が青々と茂っている植物があれば、それはつまり、シカが嫌って食べないもの、ということになります。
奈良公園の桜(お花見)おすすめスポット
奈良公園は広大で、各所に桜が咲きます。
桜の種類も雰囲気も様々で、それぞれに良さがあるのですが、たくさんありすぎてご紹介しきれませんので、以下では、東大寺を参拝してからのお花見散歩にぴったりの、東大寺から近い桜の名所を厳選してご紹介します。
奈良県のホームページでは、約20か所のお花見スポットが一目でわかる「奈良公園桜マップ」を公開していますので、こちらの参考になさってください。
春日野園地
春日野園地は、遠くに東大寺大仏殿の屋根を望む広大な広場です。
春は花見、秋紅葉狩りの名物スポットで、多くの観光客や地元の人がピクニックに訪れます。
ソメイヨシノの他、濃いピンク色が特徴の「紅豊」「八重紅枝垂」など様々な桜が見られます。
東大寺からのアクセス
- 徒歩約4分
浮見堂(鷺池)
鷺池を取り囲むように咲く桜と、池に浮かぶ浮見堂の眺めは、奈良公園の春を象徴するような幻想的で美しい景色で、毎年多くの観光客や写真愛好家が訪れます。
ソメイヨシノの他、やや早く咲くヒガンザクラ(彼岸桜)も見られます。
風のない晴れた日に行ければ、青い空と桜、浮見堂が水面に映り込む奇景が楽しめます!
ボートに乗って水面に映り込む「逆さ桜」の観桜や浮見堂を見上げるのもおすすめ💋
- 手漕ぎボートの料金:30分900円
東大寺からのアクセス
- 南大門から徒歩約9分
瑜伽神社
上記、浮見堂から南下すること3分、地元では古くから桜の名所として知られる「瑜伽神社(ゆうがじんじゃ)」がある。
社伝によると当社は上古より飛鳥京の鎮守として、「飛鳥の神奈備」なる場所に奉祀されていたらしいが、平城遷都のみぎり当地へ遷座し、今日に到るとのこと。
奈良や平安期より桜の名所だったのかは判然としないが、興福寺大乗院の鎮守社として藤原氏の尊信があったらしい。
氷室神社
氷室神社の鳥居の内側、県指定文化財の四脚門の横には、樹齢推定100年というしだれ桜の古木があります。
毎年、3月20日頃、奈良でもっとも早く花を咲かせるということで、「奈良一番桜」とも呼ばれています。
しだれ桜の開花情報は、氷室神社の公式ホームページで確認できます。
氷室神社の拝観時間
- 4月~10月:6時~18時
- 11月~3月:6時30分~17時30分
氷室神社の拝観料
- 無料
氷室神社のアクセス情報
- 東大寺南大門からのアクセス:徒歩約5分
- 最寄り駅からのアクセス:
近鉄奈良駅から徒歩約15分
奈良交通市内循環バス「氷室神社・国立博物館前」バス停から徒歩すぐ
茶山園地
茶山園地(ちゃやまえんち)は、若草山の山麓へ続く場所にある広場です。
ソメイヨシノが満開を迎え、散り始める4月上旬以降、ナラノココノエザクラやナラノヤエザクラの「桜の園」となり、華やかなソメイヨシノとは一味違った花見が楽しめます。
ナラノヤエザクラは5月に入った頃に満開となることが多いので、「今年は花見のタイミングを逃した!」というあなたも諦めないで、ぜひ足を運んでみてくださいね。
東大寺からのアクセス
- 南大門から徒歩約8分
奈良公園の桜(お花見)の混雑情報・混雑回避策
奈良公園の敷地は広大ですし、随所にお花見スポットがあるので、どこかがどんでもなく混雑するということはありません。
浮見堂など、特定の人気フォトスポットも、少々待てばよい場所を確保できるでしょう。
要注意なのは周辺道路です。
奈良公園周辺の主要な道路(国道369号線・国道169号線)は大変混雑し、特に夕方になると公園から帰る車で渋滞します。
また、三条通は日祝日の日中、歩行者天国になりますので、お車の方はルート選びに、徒歩の方は混雑に、どうぞご注意ください。
奈良公園は普段からたくさんの観光客が訪れ、賑やかな場所ですが、特に桜の季節は混雑しやすくなりますので、できる限り、公共交通機関でお出かけされることをおすすめします!
奈良東大寺・奈良公園の周辺・付近の駐車場「混雑・渋滞情報」
奈良・東大寺(奈良公園)から一番近いオススメ駐車場と料金「無料・安い・1日最大料金あり」情報一覧
奈良公園内の移動手段「市バス・レンタサイクル・人力車」
近鉄奈良駅、JR奈良駅から奈良公園までや、奈良公園内の移動には、徒歩の他、市バスを使うのが一般的です。
市バスには、周辺の観光地を巡るための便利でお得なチケットもありますので、ぜひ活用してください。
また、レンタサイクルや人力車もおすすめです。
奈良公園付近では、観光シーズンに訪れる観光客数に対して駐車場が十分ではなく、お花見シーズンに自家用車で目的地に近づくのは大変です。
とはいえ、見どころが点在しているため、すべて徒歩で回るのは体力的にも時間的にも厳しい・・
という場合に重宝するのが、近鉄奈良駅、JR奈良駅の周辺や、公園内にあるレンタサイクル・シェアサイクルです。
古都・奈良らしく、ちょっぴり優雅なお花見をしたいなら、人力車も良いですよ。
奈良公園の桜(お花見)「ライトアップはある?」
奈良公園では、桜に焦点を当てたライトアップは行われていません。
ただ、歴史的建造物のライトアップが通年で行われています。
このうち、浮見堂は桜の名所ですので、夜桜見物におすすめです。
また、興福寺五重塔と猿沢池もライトアップされますので、猿沢池のほとりのを見ながら周辺を散歩して見るのも良いでしょう。
奈良公園のトイレはどこ?
1日かけてゆっくりとお花見散歩を楽しみたいあなたも安心です!
東大寺境内や奈良公園には、複数の公衆トイレが設置されています。
東大寺境内とその周辺では、例えば以下のような場所に公衆トイレがあります。
- 東大寺大仏殿西側
- 東大寺二月堂裏
- 東大寺三月堂石段下
- 東大寺東塔跡
- 春日大社参道
- 春日野園地
- 転害門前駐車場
ほとんどの公衆トイレに、身障者用(多目的)トイレもありますよ。
奈良公園の公衆トイレの場所がわかる地図は、コチラからダウンロードできます!
奈良公園のINFO
- 住所:〒630-8212 奈良市春日野町ほか
- 奈良公園公式サイト:https://www3.pref.nara.jp/park/
東大寺のINFO
住所・お問い合わせ先・アクセス
- 住所〒630-8587 奈良県奈良市雑司町406-1
※東大寺では大仏殿以外に「法華堂」「戒壇堂」「東大寺ミュージアム」でそれぞれ拝観料がかかります。
東大寺の拝観料金についての詳細は下記ページを要チェックやでぃ!
東大寺の拝観情報についての詳細は下記ページを‥要チェックやでぃ!by.彦一
奈良公園・東大寺までの交通アクセス
奈良公園
近鉄奈良駅から徒歩約5分
JR奈良駅から徒歩約20分
東大寺
近鉄奈良駅から徒歩約20分市内循環バス
「大仏殿春日大社前」バス停から徒歩約5分